『一年間で一番大切な時期』
2018.05.09
ゴールデンウィークが終わりました。今年の連休はお天気に恵まれた日が多かったため、お出掛けされた方も多かったのではないでしょうか。私も少し外に出ていたら、日焼けをしてしまったようです。生徒から「先生、焼けている!」と言われてしまいました。
さて、お子様の学習状況はいかがでしょうか。塾では2月から新学期が始まり、学校では4月に新学年となり、それぞれのタイミングで『がんばろう!』という気持ちになったはずです。しかし、人間の気持ちというのは変わっていくものですから、だんだんとその「やる気」も薄らいできているのではないでしょうか。
早稲田アカデミーの教育理念は『本気でやる子を育てる』です。実は生徒をやる気にさせることは、それほど難しくはありません。一番難しいのは、そのやる気を継続させていくことなのです。
勉強に関しては、常に高いモチベーションを保っていて欲しい、と保護者の皆様はお考えになられると思います。しかし、人間である以上、モチベーションが高いときもあれば、やる気が低下してしまうときもあるはずです。大切なのはその気持ちの動きをコントロールしてあげるという意識を持つことなのです。一年という長い期間の中で、勉強に一所懸命に取り組まなければならない時期を明確にして、そこでやる気を高められるように、おさえるべきところはおさえておくことも必要なのです。
一番学習に力を入れなければならないのは「夏休み」です。進学塾に通っている小学生の年間の学習量の約三分の一は夏休みに行われているという統計結果を見たことがあります。少し誇張気味かもしれませんが、どの学年でも夏休み(夏期講習会)の学習内容は年間カリキュラムのなかで非常に重要なものです。小6受験生の夏休みは「受験の天王山」といわれているくらいで、この時期の過ごし方が入試結果を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。この小6の夏休みをイメージしながら、非受験学年でも夏には高い意識で学習に取り組むことが必要です。
夏にがんばることが大切だとして、夏休みに入ってから『さあ、夏休みだからがんばりましょう』と言っても、すぐにお子様ががんばる気持ちにならないというのはご理解いただけると思います。夏休みに「がんばる」ためには事前からその気持ちをつくっておかなければなりません。早稲田アカデミーでは5月中旬から夏期講習会・夏期合宿の塾生申込が始まります。少し早いタイミングのように思われる方もいらっしゃると思います。事務処理上(銀行口座引き落とし)の理由もあるのですが、このタイミングで私は生徒たちに「夏に向けた気持ち」をつくらせ始めます。4月の新学期から少し経って、ゴールデンウィークで一息つき、ほとんどの生徒は学習意識を下げてしまっています。私のクラスでは宿題を忘れる生徒こそいませんが、その完成度は低くなってくる時期です。そこで、夏の話をすることで、そこから夏に向けて学習意識を上げていくようにコントロールしていくわけです。
毎年、5月のゴールデンウィーク明けの授業で、生徒にこんな話をしています。 ゴールデンウィークは楽しかったかな? どんなことをした? どこに行った? 楽しんだら、次は勉強をがんばろうね! 最初の目標は6月3日の『全国統一小学生テスト』だ。全国の小学生との「全国大会」だから、いつもよりも本気を出して……。大きなテストが終わったら夏休みだよ。講習会で勉強がんばって、がんばったら合宿で思いっきり楽しんで……。そんな話で生徒たちの気持ちを盛り上げていっています。
保護者の皆様には5月に各校舎で実施される「保護者会」で夏休み前までの、そして夏休みの予定をお伝えいたします。すでにお通いの校舎から保護者会のご案内は届いているかと思いますが、ぜひご参加いただければと思います。
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