『「春」にやる気をつくる』
2022.03.04
早稲田アカデミーでは「本気でやる子を育てる」という教育理念のもと、お子様方の指導を行っています。受験に向けて、毎日の学習に対して「本気で取り組む」ことで、学力を伸ばし合格を手にするという指導方針なのだとお考えください。そして、志望校という大きな目標に向けて本気で真剣に取り組んだ経験は、将来のお子様の人生の大きな糧となると考えています。困難に立ち向かうチカラ、挫折を乗り越えるチカラ、あきらめない強い思い……受験という試練に立ち向かう中でそれらは育まれていくはずです。
一方で、学力・学習面においても「本気」で「やる気」を持って取り組むことが必要であるのは間違いありません。特に今求められている「思考力・判断力・表現力」といった力を伸ばすためには、お子様の本当の意味での「やる気」が必要であると私は考えています。
「知識」を覚え、「作業処理力」を上げるトレーニングであれば、本当の意味での「やる気」はなくてもなんとかなるものです。しかし、「考える力」を養うためには、自らが頭を回転させて授業や家庭学習に臨まなければなりません。その点において、学習をしていく前提として、「やる気を引き出す」ことが大切になるのがおわかりいただけるのではないでしょうか。早稲田アカデミーでも「やる気」を育てるための指導を行っていきますが、そのためには保護者の皆様との連携が大切になります。ご家庭でも「お子様のやる気を引き出す」という意識を持って接していただければと考えます。
ご家庭における「やる気の引き出し方」をお話しするときには、いつも「目標」と「評価」という大きな二つのポイントについて触れさせていただいています。
「大きな目標」となる中学受験での合格については、多かれ少なかれお子様方は意識しているはずです。ただ、受験生であっても一年先の入試までは、まだまだ先が長いというように感じてしまうのが小学生の心的状態ですから、それ以下の学年のお子様が「将来の中学入試のために、今日がんばる!」という気持ちにはなれないのが当たり前です。「やる気」をつくり出すだけではなく、「やる気を継続する」ためにも、大きな目標のための、小さな目標を設定することが必要になってきます。そして、その小さな目標を一つずつクリアしていくことで、「成功体験」になり、「できたという実感」をつかむことで自信にもつながっていくのです。授業で実施する小テスト(漢字テスト・計算テスト)も、さらには毎日の学習課題も、塾で行われるテスト(カリキュラムテスト・マンスリーテスト)も、ひとつの目標として設定できるもののはずです。そういったところから目標を設定してあげてください。
「評価」という点については、大きな意味での「お子様への接し方」ともいうことができますので、いろいろな場面で触れさせていただくことがあるのですが、以下の3点が大きなポイントになります。簡単にご紹介させていただきます。
①「結果より過程(プロセス)を評価する」 テストの結果として出てくる数字を評価するのではなく、そこに向かって何をしたか、何をしなかったかで評価をしてあげることが大切です。 ②「外的モチベーションよりも内的モチベーションの向上を」 自ら進んで取り組まなければ、何事も成果は上げられないものです。とはいっても、小学生の段階で、自らのモチベーションを高めることは難しいもの。保護者の皆様が、その点を意識して接してあげてください。 ③「自己肯定感を持てるように」 「努力」をして得られた「結果」から生まれる「自信」ももちろん必要なのですが、それ以前に「自分はやればできる」という「自己肯定感」も大切なものです。自分自身が大切な存在であり、両親から大切にされていると感じることが、「自己肯定感」につながります。
「春」らしい日差しが感じられる時期になりました。新しい学年として、お子様が「やる気」を持って毎日の学習に取り組めるように、ご家庭でも応援してあげてください。
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