四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『お子様とゲームをしてみませんか』

2023.09.29

Onlineクローバーセミナー」をご存じでしょうか。いままでの早稲田アカデミーでの経験を活かして、保護者の皆様にいろいろな情報を発信していく役割を、私は担っております。このブログもその一環として書かせていただいているのですが、同じような位置づけとして、年に数回の保護者セミナーを実施させていただいております。新型コロナウイルス以前は、首都圏のいくつかの会場で「対面での」実施させていただいていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大以降は、Webでご覧いただける「Onlineクローバーセミナー」という形に変えて、継続させていただいております。


10月に公開される「Onlineクローバーセミナー」の映像を、先日収録してまいりました。今回は「子どもを伸ばす、親の会話術」と題して、「日常生活での会話」「ほめる・しかる・はげます」といった内容について、お話しさせていただいております。よろしければ、どうぞご視聴ください。その中で、お子様との会話の一つとして「お子様と行うゲーム」についても用意していたのですが、収録時間の関係で割愛してしまいました。ですので、今回のブログで少し触れさせていただきます。


「お子様とのゲーム」と言っても、ゲーム機を使うようなものではありません。お子様との「会話ゲーム」のようなものです。このブログでも、過去にいくつかをご紹介しております。一番わかりやすいのは「しりとり」でしょう。ただ、普通のしりとりでは面白くありませんので、「条件をつけたしりとり」などがよいかもしれません。「キッチンにあるもの」「勉強で使うもの」といった条件から始めて、「お父さんに関係のあるもの」「〇〇くんの好きなもの」という条件にしていくと、面白いのではないかと思います。


お子様とゲームをしていくのは、お子様の成長を促す目的もあるのですが、親子の関係を深め、特に親がお子様の「いま」を理解するのにも、大きく役立つことだと思っています。「しりとり」の条件を変えることで、お子様がいま考えていることなども見えてくるように思います。


そのほかに、以前ご紹介したものとして、「算数パズル」もあります。数感を高め、計算力を伸ばすための「MAKE10」(四つの数字を使った計算で10を作る)、論理力を高めるための「30を言ったら負け」というゲームなど、ご興味のある方は、以前の記事をご覧になってみてください。「白地図を使った日本一周旅行」といったご家族で行うゲームもご紹介したことがあります。


今回、もう一つご紹介させていただきます。「同じところを探そうゲーム」です。二つの対象を出して、その共通点をプレーヤーが一つずつ言っていくというゲームです。ご兄弟がいらっしゃる場合は、お母様が出題者兼採点者になって、ご兄弟同士を競わせるとよいでしょう。また、お父様が出題者、お母様とお子様が競うというのでもよいと思います。


たとえば、「リンゴ」と「たまねぎ」を題材にしてみます。「両方とも食べられる」「両方ともまるい」「両方とも八百屋さんで売っている」などの共通点が出てきます。「ナイフ」と「フォーク」で考えてみるとどうでしょうか。「両方とも食べるときに使う」「両方ともキッチンにある」「両方とも金属でできている」などが考えられるでしょう。


やり始めてみるとわかるのですが、実はこの「共通点を見つける」というのは、なかなか難しいものなのです。物事をいくつもの切り口から考える必要があり、マクロ的な視点、ミクロ的な視点、いろいろと考えることにつながっていくはずです。そんな中でお子様の持っている「視点」に気づかされる瞬間もあるのではないでしょうか。


このゲームをうまく進めるヒントを一つ。実は「なし」と「リンゴ」という比較的「近い」ものよりも、まったく異なる対象の方が、意外に「共通点」を見つけやすい場合があるのです。「机」と「えんぴつ」といった題材でちょっと考えてみてください。大人が考えるよりも、お子様の方が柔軟な思考で面白い答えを見つけてくれるかもしれません。

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