「東京大学名誉教授
開成学園柳沢校長
夏休み特別講義 2018」
当日の様子
2018年8月26日(日)TKPガーデンシティPREMIUM神保町にて開成学園の柳沢校長先生をお招きし、「夏休み特別講義」を開催いたしました。当日は満席となり、大盛況のうちに無事終了いたしました。
2018/9/13
言葉は意図通りに伝わらない?
5回目の開催となる今年の特別講義のテーマは「あなたの言葉は、伝わっていますか?」。まずは柳沢先生から、言葉の機能や文字の歴史について講義がありました。その後、一休さんのとんち話などを例に出しながら、同じ文章でもさまざまな捉え方ができるということや、情報を発信する側の意図が、受け手に思うように伝わらないケースについて学びました。
言葉から絵を描く、絵から物語を作る
後半から生徒たちはグループワークに取り組みました。各グループで協力して、柳沢先生から提示された文章からイラストを描いたり、提示されたイラストから文章を書いたりし、それらをスクリーンに投影して発表を行いました。提示される文章やイラストは、生徒たちにとって、桃太郎やかぐや姫といった親しみ深いものに加えて、まったく初見のものも……。このグループワークを通じて、共通認識のあるものだと多くの人が同じようなイメージを持てる一方で、まったく共通認識のないものは、受け取った人によって様々なイメージを持つことを確認しました。
正確に伝える力を身につけるために
今回の特別講義を通じて生徒たちは、自分自身が発信している言葉は、受け取り手に意図通りに伝わらないことがあるということに気づきを得たようでした。これからの時代は、地域や文化・歴史が異なる人とのコミュニケーションの必要性がますます高まっていきます。柳沢先生からは、「自分の考えを正確に伝える力を身につけるために、まずは日本語を鍛えることが大切」「さまざまな人とコミュニケーションをとる上で、背景の異なる他者への想像力を持てるようになってほしい」というメッセージが送られました。
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