四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『文章中の登場人物の気持ちが読み取れません・・・。(2)』

2011.06.28

国語の読解力に関しての2回目です。(1)の記事では国語力の大切さ、そして本質的な読解力を身につけていくことについて、灘中学校・高等学校の橋本先生のお言葉を引用させていただき、書かせていただきました。今回の記事では読書を通じて、本質的な読解力を伸ばしていく方法に関して、お伝えしたいと思います。

前回の記事でも書いたのですが、一番のポイントは「興味」です。どんなに素晴らしい文章や作品でも、お子様が興味を持って接していなければ、文章に入り込むことはできませんし、登場人物への感情移入もできないはずです。まずは、お子様が興味を持てる文章に触れさせてあげることが第一のポイントになります。

次に、読書は楽しいことであるとお子様自身が感じるようにならなければなりません。私が以前担当していた生徒で、とてもたくさんの本を読んでいるお子さんがいらっしゃいました。読書ノートを作っていて、私も拝見させていただいたのですが、多くの本のあらすじや感想が書かれている素敵なものでした。しかし、彼女は決して国語が得意ではありませんでした。実は、読書ノートを詳しく見てみると、彼女は読書ノートを作るために読書をしているのではないかと思われるふしがありました。彼女に聞いてみると、読書すること、そしてノートを書くことは苦痛ではないけれど、楽しくもないという答えが返ってきたのです。
このブログを読まれている保護者の皆様も、読書を終えたお子様に『どんなお話だった?』という問いかけをされたことがあるのではないでしょうか。読後の感想を話し合うのは決して悪いことではありません。しかし、それが習慣化してしまうと、お子様方はお母様に話すための読書をするようになってしまいます。一番望ましいのは、こちらから問いかけなくても、書かれていた内容に感動し、『ねえねえ聞いて!』とお子様から、話しかけてくるような状態です。

福田の法則 其の3 読解力向上へのポイントは、文章に対する興味・関心

さて、夏休みが近くなってきました。学校でも読書感想文の課題などが出されるでしょう。この夏休みに読書を楽しめるお子様になっていただきたいと思います。私は保護者会などで、読書をしない子に本を好きにさせる方法として、以下のような話をさせていただくことがあります。参考までに、ご紹介しておきます。
(1)自分の本として買ってあげる。
(2)子どもが納得するまで、本を選ばせる。
(3)なにかのごほうびとして本を与える。
(4)(なるべくなら)『あの本読んだの?』と聞かない。
(5)子どもが選んだ本をお母様が真剣に読んでみる。読んでいる姿を子どもに見せる。

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