「やるべきこと」と「やりたいこと」
2011.08.26
たとえ「やりたいこと」があったとしても、「やるべきこと」があればそれを先に終わらせる。この物事の優先順位を守ろうとするのがおとなです。子どもの場合は、宿題があっても友だちが誘いに来れば遊びに出掛ける、見たいテレビ番組が始まれば宿題の手が止まるなど、やりたいことから先にする傾向にあります。
では、遊びたがっている子どもに、「宿題を終えてから遊びに行きなさい」と友だちの誘いを断らせ、先に宿題をさせたらどうなるでしょうか。おそらく、ほとんど頭に入らないと思います。これは、学年が下になるほど、やりたいことを我慢しながら集中するのは不可能だからです。反対に、「遊びに行ってもいいけど、帰って来たら宿題をするのよ」と約束させて送り出すとどうでしょうか。この場合は、「遊びたい」という気持ちが満足するので、帰宅後は「やすべきこと=宿題」に集中できるはずです。このように、「やるべきこと」を「やりたいこと」と「やりたいこと」の間にお父様やお母様がペースメーカーになって挟み込ませる、これが低学年までの有効な学習のさせ方です。
ただし、「やりたいこと」からさせるのは低学年までのこと。4年生くらいからは我慢させる割合を増やし、少しずつ自分で優先順位がつけられるように導いてあげましょう。というのも、いざ中学受験に向かって走り出したとき、自分で優先順位がつけられなければ、途中で上手く課題がこなし切れなくなる可能性があるからです。
「第一志望校合格」という大きな夢をかなえるためには、「やりたいこと」を我慢してでも「やるべきこと」をする、これは当然の心構えとだとお考えください。
~お知らせ~
今後、定期的に「四つ葉のクイズ」を出していきます。身のまわりのちょっとしたことをクイズ形式で紹介していきますので、お子様と一緒にぜひお考えください。解答は、次回のブログ更新時に公開します。
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