「子どもとおとなでは時間の感覚が違う」
2011.08.31
「受験まで1年」と聞いたとき、ほとんどのお父様、お母様は「もう1年しかない」と思われるでしょう。しかし、子どもたちは同じ言葉を聞きながら、「まだ1年ある」と考えるようです。
これは、おとなと子どもとの時間に対する感覚の違いが原因です。
例えば、40歳のおとなと10歳の子どもの場合、10歳の子どもにとっての1年は人生の10分の1になりますが、40歳のおとなにとっての1年は、人生の40分の1でしかありません。
つまり、40歳のお父様やお母様と10歳の子どもでは、1年に対する感覚が4倍も違うのです。これは、お父様やお母様が「あと4年」と聞いたときに、「まだ先」と思うのと同じです。
そんな子どもたちに、時間的なプレッシャーをかけようと思えば、言葉の選び方に工夫が必要です。
例えば、小学校5年生の1月、つまり受験まであと1年になった子どもに、「来年は受験だから」と声をかけても、「来年」という言葉で「まだ1年ある」と考えるために、それほど切迫感は生まれません。しかし、「今年は受験学年だね」と声をかけると、「もう受験生なの?」という驚きと共に、「今から受験生だ」と気持ちの切り替えができるはずです。
ただし、子どもによって言葉の捉え方は異なりますので「うちの子ならば...」と、いろいろと工夫して声がけをしてみてください。
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正解できましたでしょうか?次回のブログで、四つ葉のクイズ其の2を出す予定です。お楽しみに。
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