「テキスト難化、二学期の留意点」
2011.09.07
9月に入り、早稲田アカデミーでも二学期の授業がスタートいたしました。勉強の秋と言われる季節ですが、進み方や定着度に差がつく時期でもあります。いくつかポイントを挙げさせていただきますので、ご参考になさってください。
まず、「夏の疲れ」はどの学年の生徒でも必ずやってきます。本当に「疲れ」ているのではなく、「夏にがんばったからちょっとサボっちゃおうかな」という気持ちの緩みが一番大きな要因となります。この緩みをなくしていくために一番よい方法は、比較的近い目標を設定してあげることです。週単位や月単位で行われるカリキュラムテストなどを目標にすれば、そこに向けて頑張った成果が点数という形で表れるので、お子様のやる気を継続させることができます。
次に、一学期と比較をすると、どの学年でもテキストの学習内容が一段階高くなっていることを知っておいてください。たとえば、一学期には軽くこなせていた予習シリーズの「基本問題」が、二学期に入ったとたんに手こずり始めるようになったりします。これは、お子様のレベルが下がったのではなく、テキストのレベルが上がっているためです。また、小3~小4の段階ですと、科目間の格差が大きくなってくるのもこの時期です。得意な科目であれば、テキストのほとんどが独力でこなせるのですが、苦手な科目は『わからない』『むずかしい』という言葉が出てくることが多くなり、自分ひとりではできなくなったように感じ始めることがあるはずです。
このような時期に、『なんでひとりでできなくなっちゃったの』『一学期にはできていたのに』などという声かけをしてしまうと、お子様の気持ちが萎えてしまうことが多々あります。お子様にとっては勉強の仕方や学習姿勢(やる気)は変わっていないのに、否定されたと感じてしまい、やる気が失われていってしまうのです。
学習内容が一段階上がっているのですから、精神的に成長をすれば、その学習レベルはクリアできるようになります。その時期は必ずやってきますので、お子様を信じて励ましてあげてください。
正解できましたでしょうか?次回のブログで、四つ葉のクイズ其の3を出題する予定です。お楽しみに。
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