「Happy Birthday」
2011.10.21
先日の授業後に1人の生徒が、うれしそうに私のところにやって来て言いました。
『○○ちゃんね、今日お誕生日なんだよ!』
後ろにいた○○ちゃんは、少しはにかみながらニコニコしていました。
『そっかぁ、おめでとう!』と私は声を掛けました。私は普段から積極的に生徒に声を掛けるようにしています。宿題がよくできていた時、土曜カリキュラムテスト(YT教室)で優秀な成績をとった時などはもちろんですが、少し元気がなさそうな時、お弁当を食べている時、授業前に自習をしている時などさまざまな場面で声を掛けます。声を掛けられた子供たちはとてもうれしそうな表情をします。
話をもとに戻しましょう。
『おめでとう』という言葉の後に私はこんな風に続けました。
『もう10歳になったんだね。お姉さんだ!』
塾の先生からの声掛けですから、『10歳になったんだから、宿題をもっとがんばろうね』とか『成績を上げようね』...などというコメントを期待される方もいらっしゃるかもしれません。でも、私はあえてそんな話はしませんでした。
以前、書かせていただきましたが、中学受験は精神的な成長度合いが大きく影響いたします。ただ、精神的な成長を意図して促すのはなかなか難しいものです。お誕生日は、それを促すための働きかけができる数少ない機会だと、私は考えています。
身長の伸びなども成長を実感するきっかけになるかもしれませんが、毎日継続的に伸びているので、大きな変化としては捉えにくいものだと思います。しかし、お誕生日は「自分が年齢的にひとつ成長できた」と実感できるわけです。
そして、周りの大人のかけるコトバによっても、その実感をより高めることができるはずです。
小学校4年生であれば、9歳から10歳になります。
『年齢がフタケタになったんだね、ママと一緒だね』
『えーっ...ママとは一緒じゃないよぉ』
『一緒だよ。ママもフタケタだし、○○ちゃんもフタケタでしょ。それに「つ」からも卒業だね!』
『「つ」から?』
『ひとつ、ふたつ、...ここのつ、ってずっと「つ」がついていたでしょ。今日からは「つ」はつかないから、ちょっと大人になったのよ。』
なんていう会話、微笑ましいですよね。
正解は次回のブログで発表します。
11月9日(水)に下記のプログラムにて『第5回クローバーセミナー』を行います。まだ申込を受け付けておりますので、早稲田アカデミー各校舎、またはHPよりお申込ください(定員になり次第、締切とさせていただきます)。
● 日時:11月9日(水) 10:00~11:40(9:30開場)
● 会場:早稲田アカデミー本社5号館 多目的ホール(JR池袋駅西口より徒歩8分)
● 対象:小1~小4保護者
● 内容:
(1)善き社会人に向けた教育と受験との関係性
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
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- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」