四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『集中力がないのですが』

2011.10.14

先日行われたクローバーセミナーのアンケートにお書きいただいたご質問にお答えします。

「集中力がなく、ボーっとしていたり、何かをいじっている時間の方が多いように感じます。宿題が終わるまで、ひどいときには何時間も座っていることがあります。」

お子様の学年を拝見すると小学校3年生でした。3年生でしたら、家庭学習際、一人で集中できる時間は、普通であれば20分くらい、長くてもせいぜい40分程度でしょう。それを越えたらどんなお子様でも集中力は途切れてしまうと思います。

今回のご質問の場合、集中力が続かないというよりも、取りかかりのスイッチに問題があるように思います。最終的に宿題を終わらせているのであれば、机の前に座ってもなかなかスイッチが入らず、車でいうところのアイドリング状態が続いているのが"ボーっとしたり""何かをいじったり"している時間なのではないでしょうか。だとすればいくつかの方法が考えられます。

まず手っ取り早いのが、宿題をやる時間をきっちりと決めてしまうことです。塾の先生とご相談いただき、適正な時間を決めて、ストップウオッチやキッチンタイマーで計時するようにしてください。その際に、若干の演出をお母様がやってあげるのも効果的です。

『いい?さあ始めるわよ!』→『目を閉じて集中して』→『よーい...スタート!』
そんな掛け声でスタートしてあげると、スタートダッシュが切れるのではないでしょうか。これも先日のセミナーでお話しした、"家庭でできるレディネス"であることはお分かりいただけると思います。

次に考えるべきなのは環境です。手の届く範囲には学習に必要な最低限の物だけを置くようにして下さい。もちろんそれでも消しゴムをいじったり、シャープペンをカチカチやったりということはあると思いますが。保護者の皆様がご覧になっている場合は、隣に座るよりも後ろから見ている方がよいと聞いたこともあります。そちらの方がお子様は、集中できるようです。

時間を決めて取り組んだ結果、宿題が最後まで終わらなかった場合、そのままで提出するようにしてください。もちろん担当の先生には保護者の皆様から事情を説明しておいていただき、頭ごなしに叱るのではなく、次は時間通りに終わらせられるように先生からも働きかけてもらうようにすることが必要です。受験学年になってから成績を左右するのは、どれだけ長い時間をかけたかではなく、短時間の中でどれだけ密度の濃い学習を進めることができるかです。そのためにも低学年のうちからトレーニングをしておくようにしてください。

■□四つ葉のクイズ 其の8□■■
四つ葉のクイズ 其の8

正解は次回のブログで発表します。

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