『出されている宿題が全て終わりきりません...。』
2011.11.11
『出されている宿題が全て終わりきりません...。』
今回は先日のクローバーセミナーのアンケートにお書きいただいた質問にお答えしていきたいと思います。
『小4ですが、未だに宿題を全て終わらせることができず、5年生になり宿題量が増え、どれ位できるのだろうと心配です。普通のお子さんより、やることも遅いタイプなので、できる範囲でやっていたのですが...。』
どこまで終わったかではなく、どれくらいのレベルで進めているかの問題かもしれません。例えば、『日々の算数』を解き直しまで含めて完全にこなそうとしていたら、時間はきっと足りなくなります。国語の『漢字の学習』や『ことばの練習帳』を完璧に暗記しようとしても、やはり負荷はかかりすぎてしまうでしょう。早稲田アカデミーの小学校4年生の宿題量は決して少ないとはいえません。さらに難度も高く設定されています。ですから、全てをパーフェクトにこなすことは難しいというようにお考え下さい。
私が担当している小学校4年生と「スケジュール面談」を行う際は、以下のような形で進めていきます。もしよろしければ参考になさっていただき、ご家庭でスケジュール表を作ってみて下さい。また、それをもとに担当の先生と相談されるのもよいでしょう。
(1)各科目の宿題のリストアップ(事前準備)
(2)それぞれの宿題にかかる時間の計測(事前準備)
(3)一週間の中で学習できる時間帯の洗い出し
(4)一つひとつの宿題にかける時間の設定
(5)それぞれの宿題を行う時間帯の決定
上記の中で一番大切なのが、(4)の行程です。宿題にかける時間を決めて、それ以上の時間はかけないように約束をしてしまうわけです。例えば『日々の算数』の一日分ですが、算数が得意かどうかによってかかる時間もかなり変わってきます。さらに、処理スピードによっても差はつくでしょう。私が担当しているクラスは校舎の中で、4クラス中の3番目ですが、早い生徒は10分で、遅い生徒は30分以上かかっているようです。私はどんなにかかっても30分以上かけてはいけないと話しています。重要なのは全ての解答欄を埋めきり、全てに○がつくことではないということをお子様とご確認ください。
最後に、ご質問の中に『小5になると宿題量が増える』とありますが、小5になっても宿題の絶対量がそれほど多くなるわけではありません。ただし、難度が高くなり、特に苦手科目の宿題にはかかる時間が増えるはずです。また、小4までの『日々の○○』シリーズのように、一日ごとの宿題はなくなりますので、一週間のスケジュールをしっかりと組み立てることが非常に重要になってきます。以前の記事にもスケジュールの立て方を書かせていただいておりますので、よろしければご参考になさってください。
正解できましたでしょうか?次回のブログで、四つ葉のクイズ其の12を出題する予定です。お楽しみに。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」