『「大人びている子」の方が中学受験に有利?』
2011.11.16
中学入試は、学力や能力、意識も大切ですが、それらと同じくらい精神的な成長度合いが重要になってきます。言い換えると、「大人びている子」ほど、難関校に合格しやすいともいえます。
なぜ、「大人びている子」ほど、難関校に合格しやすいのでしょうか。
例えば、国語の文章問題で「いくつかある選択肢の中から正しいものを選びなさい」と出題された場合、普通は、その選択肢と文章を何度も読み返し、一致するところを必死に考えます。ところが、「大人びている子」は、一致するところを探す前に、問題の裏にいる出題者を感じ、「この問題にはひっかけがあるだろう」と、そのように思われる選択肢を除くところから始めます。
また算数の場合、いくつもの単元が組み合わさった応用問題が入試では出題されます。例えば、「速さ」に「つるかめ算」と「差集め算」を組み合わせた問題などです。このような問題は、一つひとつの知識を持っていることが大前提ですが、答えを出す過程の中で、いくつかの要素を上手に使いこなし、順序立てて考えていく力が求められます。実は、このような考え方ができるためには、精神的な成長が必要なのです。
つまり、「大人びている子」は、「何を答えさせたいか」といった出題者の意図をくみ取り、さらには、複数の段階を順序良く解き進める能力があるのです。
次回以降のブログにて、「子どもっぽい子は中学受験に不利?」について書かせていただきます。
■■□四つ葉のクイズ 其の12□■■
正解は次回のブログで発表します。
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