『食事とコミュニケーション』
2011.11.30
自分の授業がない日には、お弁当の時間に生徒たちと会話をするようにしています。毎回『お母さんが愛情をこめて作ってくれたんだから残さず全部食べるんだよ』と言っています。最近では空になったお弁当箱を見せて『残してないよ』と言ってくれる生徒も増えてきました。中には『先生食べる?』と言ってタッパーに入った果物などを差し出してくれる生徒もいます。保護者の方が栄養のバランスを考えて作ってくださったものですので、すすめてくれた生徒の気持ちを傷つけないように固辞させていただいています。
この生徒とのコミュニケーションが図れるお弁当の時間はとても大切なんです。早稲田アカデミーの授業は『私語のない緊張感のある』スタイルですから(決してスパルタではありませんが)、先生に対して少し距離を感じている生徒もいます。その距離感を少し縮めてあげるのが、この時間のコミュニケーションだと考えています。そして、先生を少し近く感じられるようになれば、信頼関係もより強固なものになるはずです。質問も気軽にできるようになりますし、悩んでいることの相談にも行くことができるようになります。その結果、成績も上がっていきます。私は生徒の成績を上げるために必要なものの一つとして、「先生との信頼関係」を挙げることが多いのですが、それについてはまたの機会に譲ります。
さて、食事時間のコミュニケーションについてです。何かで読んだ覚えがあるのですが、食事は人間の生活の基本であり、その場を共にすることで、共感できたり関係が近くなったりするそうです。
ご家庭のお食事の時間も同じだと思います。以前、ある保護者の方とお話させていただいた時に、『食事の時間はリラックスさせたいから勉強や受験の話はしない』とおっしゃっていました。たしかにそれも一理あるのですが、私は逆にリラックスした中で話すことで、意外とお子様の本音がわかるのではないかと考えています。
この間のお弁当時間の会話では将来なりたいものの話題で盛り上がりました。「サッカー選手」「アナウンサー」などさまざまだったのですが、「塾の先生」が出てきたのはうれしかったですけど、ビックリしました。
次回の記事では、そのお話を書かせていただきます。
正解は次回のブログで発表します。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」