『新学年前になる前に直しておくべきこと(1)~字の書き方~』
2012.01.27
『新学年になる前に直しておくべきことはありますか』というご質問がサクセス12編集室へ届きました。
学習習慣や学習場所、学習計画への意識など、さまざまなポイントが考えられるのですが、今日はそのうちの一つとして、『字の書き方』について書かせていただきます。
字を直すためには二つのポイントがあります。一つは筆記具を見直すこと。もう一つは、実際に書かれた字をちゃんと見せてあげることです。
まず、最近よく見られるのが、字が薄く流れてしまうような字になっているケースです。その場合は、筆圧が弱いということが要因と思われますので、筆記具を変えることで改善されることが多いようです。鉛筆の芯が硬すぎて薄い字しか書けないような場合は、柔らかい芯(Bまたは2B)を使うことで字が濃くなり、トメ・ハネもしっかりしてくるはずです。また逆に、より硬い芯を使わせることで、筆圧そのものを強くしていくことが効果的なケースもあります。お子様の状況をごらんいただいた上で、お考え下さい。
一方で、最近の子供たちが「実際に手で書かれた字」を見る機会が減ってきていることも、きちんとした字が書けない要因とも言われています。確かに、以前に比べれば、子供たちは紙に書かれた字を見るチャンスが減っているような気がします。パソコンの普及により「大人が書いた字」を見ることが減り、子供たち同士の字をお手本にしているのでは、やはりしっかりとした字を書くように成長することは難しいような気がします。お母様やお父様の字を見せてあげることができるように工夫するのも、一つの手段でしょう。例えば、宿題ノートをチェックするときにひと言書き添えてあげるなど。私の担当していた生徒でも、お母様とそっくりな字を書いている生徒が何人もいました。
最後に、字のバランスが悪い生徒の場合、視力の低下が原因となっている場合もあるようです。必要であれば、視力矯正(メガネやコンタクトレンズ)もお考え下さい。
正解は次回のブログで発表します。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」