『私語のない緊張感のある授業』
2012.04.11
今日は早稲田アカデミーの授業スタイルについて書かせていただきます。
早稲田アカデミーの授業は「私語のない緊張感のある授業」です。こう書くと『やっぱり早稲アカは「体育会系」ね』、『うちの子はそんな授業についていけるのかしら』という声が聞こえてきそうな気がします。確かに、先日体験授業に参加をした小学校3年生の女の子が、お母様に感想を聞かれた時に『すごいんだよ! 男の子たちがみんなちゃんと聞いていた!』と答えてはいましたけれど。しかし、言葉のイメージから受ける授業のスタイルとは少し違うようにも思います。授業の中では、真剣な表情の場面も多いですが、それ以上に笑顔が多いはずです。時には笑い声もあがります。
『緊張感のある授業』と聞いて、「常に緊張している授業」と思われる方もいらっしゃるようです。早稲田アカデミーでは年に二回、塾生の保護者の方にアンケートを実施させていただいております。その項目にも『私語のない緊張感のある授業』がありますので、あるお母様がご記入になる際にお子様に聞かれたそうです。
『授業を受けているときに緊張している?』
『えっ?全然してないよ。』
お母様は心配になってご連絡くださいました。もちろん大丈夫なのです。私から見ていても彼は非常に高いレベルの緊張感を持って授業に参加し、成績も向上していました。常に緊張しているような状態では、頭も回転せず、授業内容を吸収することもできません。もちろん早稲田アカデミーの授業は、そのような状態を目指しているわけではないのです。授業を受けているお子様方は、講師の板書や言葉に集中し、常に頭が回転している状態であるとご理解ください。
『私語』については『講師のコントロール外のフリートーク』と位置付けています。授業に関係のない内容について、隣の生徒と話をしているような状態を指します。ただ、授業に関係のある内容であっても、指名されていないのに勝手に答えてしまったような場合には注意をすることがあります。授業内で講師は思考喚起を目的とした発問を行います。問いかけることによって生徒の思考を促すわけです。そのときにはあえて指名をせずに考える時間を設けます。ところが、そのときに『わかった!○○だっ!』と答えてしまう生徒がいるわけです。この行動は他の生徒の思考を止めてしまう結果につながってしまうのです。このときには講師は厳しく指導します。
これはご家庭でお子様をご指導いただく際にも、ご留意いただきたいポイントです。前の記事で「質問への答え方」を書かせていただきましたが、その際のお子様への問いかけは思考を促す目的を持ってしていただくこと、そしてお子様が考えている間は横から口を出さずに、その思考を止めないようにしてあげてください。
正解できましたでしょうか?次回のブログで、四つ葉のクイズ其の31を出題する予定です。お楽しみに。
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