『学力別少人数制授業(1)』
2012.05.30
早稲田アカデミーの授業は「学力別少人数制」で行われています。今回はこのクラス設定に関して書かせていただきます。
早稲田アカデミー全体のクラス平均人数をとってみると、小学生では13~14名程度が平均値となります。ただ、校舎によって、それ以上の人数になっているところもありますし、その逆もあります。
中学入試の学習を進めていく上での適正なクラス人数というのは、それぞれの状況によって異なってくるはずです。5名までが良い、10名程度が良い、20名だと多すぎる、など様々な意見を聞くことがあります。また早稲田アカデミーへの入塾をご検討されている保護者の方から「1クラスの人数は何人までですか」というご質問をいただくこともあります。しかし、表面的な人数だけで「良い・悪い」は決められないと思います。たとえば、3名しか在籍をしていないクラスであったとしても、学力に大きな開きがあり、目標にも差があれば授業運営はとても難しくなってしまいます。一方、20名を越えたクラスでも、同じ目標のために、同じレベルで授業を進めることができれば、全く問題がないどころか、多くのライバルと切磋琢磨できることでより効果的に成績を伸ばすことができるはずです。
つまり、「少人数制」というのは、単純に人数だけの問題ではないということがお分かりいただけると思います。早稲田アカデミーが考える「少人数制授業」とは、講師が生徒一人ひとりをどれだけしっかりと「見つめて」いるかという点にポイントを置いています。5名だけのクラスであったとしても、「クラス全員」対「講師」という関係であれば、それは早稲田アカデミーの求める「少人数制」ではありません。20名のクラスでも、「生徒一人」対「講師」という関係が20通り存在しているのであれば、一人ひとりをしっかりと見つめ、成績を伸ばすことができるはずです。早稲田アカデミーの「少人数制授業」の本質はそこにあります。
また、担当講師がお子様のことをどれだけ把握しているかも重要な要素だと思います。講師は、自分の担当科目の学習状況以外にも、ご家庭のお考えや生活環境、学校での様子や習い事などまで、お子様に関する様々な情報を把握することで、はじめて「生徒一人」対「講師」という関係を築くことができるのです。
次回のブログでは「学力別クラス」という部分について書かせていただきたいと考えております。
正解は次回のブログで発表します。
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