『19年前...。』
2012.05.16
今回はちょっと個人的な記事を書かせていただきます。実は、先日市川校にお手紙をいただきました。以下に簡単に抜粋させていただきます。
福田先生。お久しぶりです。以前、早稲田アカデミー阿佐ヶ谷校でお世話になりました○○と申します。
もう19年も前になるので、覚えていらっしゃらないかもしれませんが、先生が池袋に移られた時に小5でした。
先日、先生のブログを見つけてしまい、先生が阿佐ヶ谷校からいなくなられてしまったのが、ずっと心残りでしたので、お手紙を書かせていただくことにいたしました。小6の合宿の時には、お会いできたので覚えているのですが、やはりもう一度お話しできたらと思っております。
いやぁ...19年前かぁ...というのが正直な感想でした。そして、とてもうれしく思いました。もちろん覚えています。塾の先生は学校の先生よりも、生徒と過ごす時間そのものは短いものです。小学校の先生と比較をしていただくとお分かりいただけると思います。しかし、やはり自分が担当していた生徒は覚えているものです。それだけ密度の濃い「授業」という時間を共有していたのだとも思いますし、信頼関係ができていたのだとも思います。少し面映いですが「絆」という言葉も思い浮かびました。
私の早稲田アカデミー人生は、お手紙の中にある通り、阿佐ヶ谷校からスタートしました。そして転勤で池袋本部校に移りました。ちょうどその時に担当していた生徒さんからのお手紙だったわけです。驚いたのは私が池袋校に異動したことを覚えていてくださったことです。また、小6の合宿でのことも。合宿ではたくさんの生徒がいたわけですし、直接クラスで担当していたわけではなかったはずです。当時の合宿では私は中学生の担当をしていたので、たぶん姿を見かけた時に一言二言会話をしただけだったのだと思います。その時の記憶を今まで持っていてくださっていることに感動しました。
19年前の私を思い出してみると、まだまだ講師としては未熟だったと思います。うまい教え方もできていなかったでしょうし、中学入試そのものの知識も十分なものではなかったように思います。ただ、目の前にいる生徒たちの成績を上げたい、そして彼らの夢を叶えて、彼らの笑顔を見たいという思いだけは、強く持っていました。きっとその思いが伝わってくれていたのだと思います。そして、19年間覚えてくださっていたのだと。大げさな言い方かもしれませんが、この一通のお手紙は、私が早稲田アカデミーで講師を続けてきてよかったと思わせてくれるものでした。そして、いま目の前にいる生徒たちにも全力でぶつかっていこうと、あらためて思わせてくれるものでした。
そんな想いを胸に、これからも一生懸命がんばってまいります。
正解は次回のブログで発表します。
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