四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『夏休みの映画鑑賞』

2012.07.11

梅雨明けはまだ先のようですが、首都圏では昨日から急に夏の日差しに変わりました。早稲田アカデミーでも夏へ向けた準備が進んでいるところです。本日も夏期合宿へ向けた会議に参加したのですが、今年度は特に小4・小5の合宿で予想以上のお申し込みをいただいており、宿泊施設の定員を考慮すると、近いうちに定員締切(その後のお申し込みはキャンセル待ち)となってしまう可能性があります。既にホテルによっては、宿泊部屋の関係で新たなお申し込みの場合、お友達と同室になれないところも出てきているようです。参加をご検討いただいている方がいらっしゃいましたら、お早めにお通いの(お近くの)校舎にお問い合わせください。

また、先日市川校に他塾にお通いの方からお問い合わせをいただいたのですが、早稲田アカデミーの夏期合宿は、カリキュラム的にも普段早稲田アカデミーにお通いでない方もご参加いただくことができるものです。もしお知り合いの方で、参加をご検討されている方がいらっしゃいましたら、お早めにお申込みいただきますように、ご紹介ください。

私の担当していた生徒のお母様に、『夏休みは、三日に一度くらいの割合で「家族で映画を見る日」を作るんです』と伺ったことがあります。私がスーパーキッズコース(小1・小2)の保護者会で、「夏休みを楽しみにする気持ちを作ってください」「映画を見るのは読解力向上につながることもあります」「家族との対話の時間を増やしてください」などとお話しをしたことを実践していただいて、小学校2年生の時から始められたそうです。『2年生・3年生でジブリの作品は全部見てしまいました』と笑っていらっしゃいました。DVDを借りてきて、お父様も時間がある時には一緒にご覧になるそうです。

実は映画を見ることは(もちろんテレビでも同じですが)国語力の向上につながることがあります。物語を読むときには、登場人物の心情を把握することが重要になります。最近の入試問題では、受験生とは違う時代や文化の世界が扱われた文章が出題されることがあります。異なる世界の人間の心情把握ができるような幅広い視野を試そうという意図による出題だと思われるのですが、そういった視点を持たせるためにも映画鑑賞は効果があるはずです。もっと単純に考えれば、どういったときに人はどのような気持ちを持つのかを学ぶのだとお考えいただいてもかまいません。

さて、映画をご家庭でご覧になる場合、一日で全部を見終わらなくてもよいと思います。低学年のお子様の場合、集中力の持続時間も考えなければなりませんし、また途中でやめてその先のお話を考えながらベッドに入ることは、「考える力」を育成するという観点に立てば、効果的な方法でもあるのです。物語の続きを想像させる問題は中学入試でも出題されることがあります。有名な問題としては、雙葉中学校の過去問にあったはずです。

またずっと続けられるようであれば、映画鑑賞ノートなどを作ってもよいのではないでしょうか。見た日付、題名などの後に、「印象に残ったシーン」「友だちに薦めるとしたらどんな風に話すか」「自分の中での評価...」などを記入すると、表現力の向上にもつながるはずです。実は、私は『読書ノート』の作成を薦めることがあるのですが、それについては次回の記事で書かせていただきます。


■■□四つ葉のクイズ 其の42□■■
四つ葉のクイズ 其の41解答


正解は次回のブログで発表します。

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