『小さな成功体験が、子どもをやる気にさせる』
2012.08.29
サッカーをやっている子どもが強豪チームと試合をして負けてしまったとき、どのように声を掛けますか?多くの方は、「何で負けたの?」とは言わずに、「次は頑張ろうね」と励ますのではないのでしょうか。では、テストのときは何と言いますか?間違った問題について、「何で間違えたの?」と責めてしまってはいませんか?
テストとサッカーは違うと思われるかもしれませんが、子どもにとってはどちらも「頑張った」なのです。子どもが努力したと思うのであれば、それがサッカーでもテストでも努力した事実をほめてあげることが大切です。特に4年生くらいまでは、たとえ点数が悪くても「頑張った事実」を評価してあげましょう。それを繰り返せば、子どものなかで「勉強すること」の価値が高まり、「もっと勉強しよう」という「やる気」が生まれます。
子どもたちの「やる気」は成功体験の積み重ねから生まれます。たとえば、テストを受けるたびに叱られるなどの辛い体験、失敗体験を続けると、「テスト=嫌いなもの」となってしまいます。反対にテストを受けるたびに喜びや楽しさを感じることができれば、「テスト=好き」になるわけです。
とはいっても、いつもテストの点が良いとは限りません。ときには落ち込んでしまうほどの点数を取ってしまうこともあるでしょう。だからこそ、4年生くらいまではテストを受けた事実をほめるようにしましょう。「今日もテスト頑張って受けたね」、そう声を掛けるだけでも、子どもはテストを好きになっていくはずです。
また、低中学年の間は、計算や漢字などの簡単なことでもどんどんほめましょう。「難しい問題が解けたときにほめるのでは?」と思われるかもしれませんが、低中学年の子どもにとっては、ひとつの漢字が書けたことと難しい問題が解けたこと、この2つはどちらも同じ「できた」でしかありません。難しい問題を必死に考え解けたことを喜ぶのは6年生や中学生になってからです。
簡単な問題でも解ければほめる、漢字ひとつでも書けるようになればほめる、このほめられたことの積み重ねが自信になり、「やる気」につながっていくのです。
前回に引き続き、小4夏期合宿の様子をご紹介いたします。撮影は、小4夏期合宿に参加をしたサクセス12編集室スタッフです。今回は、最終日の4日目です。
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