『子どもを勉強嫌いにさせないために』
2012.08.31
生まれたときから勉強が嫌いな子どもはいません。特に幼稚園や小学校に入学したばかりの頃は、新しいことを覚えるのが楽しくて、自分から進んで覚えようとしていたはずです。苦手な子が多い漢字にしても、習い始めたころは楽しんで書いていたのではないでしょうか。しかし子どもによっては、それがいつの間にか「覚えなければならない」や「覚えるのが大変だ」と思うようになり、最終的には「覚えるのが苦手」という嫌なイメージを持つようになってしまうのです。
では、嫌なイメージを抱かせないためにはどうすればよいのでしょうか。そのためには保護者の方の「仕掛け」が必要です。ひとつは、問いかけをすることにより、「できないのは自分のせい」と自覚させることです。たとえば、漢字を10個覚える約束をしていたのに3個しか書けなかったとき、「何で3個なのかな?」とやさしく問いかけください。その問いかけに「できなかった」と答えたならば、「何でできなかったと思う?」とさらに問いかけます。この問いかけを続ければ、最終的には「ごめんなさい。次からはもっと頑張ります」と、自分のやり方に問題があったことに気づいてくれるはずです。
そして、もうひとつの「仕掛け」は「変化があれば必ずほめる」ことです。漢字を3個しか覚えられなかった子が4個覚えられたら、その場ですぐにほめてください。当たり前のことですが、このときに「まだ4個ね」と言ってはいけません。「4個も覚えられたね。次は5個だね」とほめるのです。さらに、前回のテストで80点だった子が100点を取ったならば、「計算間違いが減ったのが良かったね」と具体的な事例を出しながらほめてください。するとほめられ子どもは、「次も計算間違いをしないで100点を取ろう」と、前向きな気持ちになれるのです。
正解は次回のブログで発表します。
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