四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『読書の秋とハイブリッドカー』

2012.09.07

まだまだ暑い日が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は後述しますが、ちょっとしたアクシデントに見舞われてしまい、小学校4年生のクラス授業の第一回目を代講にしてしまいました。

前回の記事で『○○の秋』と書かせていただきましたが、今回はその中でも読書について書かせていただきます。文章を読み取るということは、国語だけではなく、すべての科目の土台になるとよく言われます。夏休み中に小6の生徒が算数の質問を持ってきたときのことです(ちなみに私はNNでは国語を担当しておりますが、算数も専門にしております...)。

福田:『どの問題かな?』
生徒:『この問題なんですけれど...。』
福田:『どこがわからないの?』
生徒:『えっと、問題の意味がよくわからなくて...。』
福田:『ちょっと図に書いて整理してごらん。』(速さの問題でしたので状況図を書かせました)
   『あっ!そこ違うよ。全体の距離はなんて書いてある?』
生徒:『えっ!? あっ...そっか!』

これだけで質問は終わってしまいました。そこからはなんなく自分で解いてしまったわけです。他の科目に関しても同じようなことが言えるはずです。やはり、しっかりと文章を読み取る力を身に着けることが全体的な成績向上につながると言えそうです。

読み取る力、つまり読解力を伸ばすためには、やはり読書が一番の方法です。とは言っても小学校5年生以上になってから、読書の時間をゆっくりととることは難しいでしょう。小学校4年生までに読書の習慣を身に着けておくことが大切だと思われます。できれば一週間の生活リズムの中に『読書の時間』を組み入れておくことをお勧めします。さらに、読解力を高めるために大切なことがいくつかありますが、それらは次回以降の記事でまた紹介させていただきたいと思います。

もうひとつ、今回は外来語の表記について気になったことがありましたので書かせていただきます。先日、NN女子学院クラスの選抜テストが実施されました。その社会のテストに正解が「ハイブリッドカー」となる環境問題に関する出題がありました。実はこの問題で誤答が続出したのです。その誤答は...「ハイブリットカー」。本来であれば『ド』とならなければならないところが『ト』となってしまっているわけです。他の先生とも話をしていたのですが、日本語の場合、濁る音がきたなく聞こえてしまう場合、発音されるときには濁らずに発音することが多いようです。中学生以上になれば英語を学習するので『d』は『ド』と表記することがわかるのですが、小学生の場合は聞こえた音をそのまま覚えてしまうので、『ト』と表記してしまうケースが多いのです。たとえば『ベット』や『ブルドック』も誤表記なのですが、発音するときはこのように発音されている方も多いのではないでしょうか。お子様に書かせてみるとおもしろいかもしれません。こんな点も国語や言葉に興味を持たせるひとつのきっかけになると思います。

初めに書かせていただいた私自身のアクシデントなのですが、俗にいう「肉離れ」のひどい状態になってしまいました。駅の階段を上がっているときに急に激痛を感じ、歩けなくなってしまったのです。普段の不養生のせいもあり、とても恥ずかしく思っている次第ですが、夏の疲れも出てきてしまったのかとも思っております。皆様もお気をつけください。車椅子や松葉杖に頼る生活は初めてのことでしたので、普段見えなかったものが見え、感じられなかったものが感じられました。駅のちょっとした段差や向かって走ってくる自転車がとても大きな脅威に思えたり、普段であればなんてことのない距離がとてつもなく長く感じられたり...。そして人に対する優しさなども感じました。自分とは環境や境遇の違う人の状況を理解し、その心情を把握することも精神的な成長につながると思いますし、読解的な視野を広げることにもつながります。正直、この原稿を書いている時点でもまだかなりの痛みが残っているのですが、生徒たちにもそんな経験も伝えていきたいと思います。

■■□四つ葉のクイズ 其の45□■■
四つ葉のクイズ 其の45


正解は次回のブログで発表します。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら