『塾は子どもにとって第三の社会』
2012.10.03
早稲田アカデミー『秋フェス』の中で、私が担当する『クローバーセミナー』は、10月19日(金)と11月21日(水)に実施させていただきます。実は、お申し込みの状況を見て、このブログで皆様からのご参加を募らせていただこうと考えていたのですが、お申込受付開始直後に定員で締め切りになってしまいました。私自身も驚いてしまったのですが、皆様のご期待に添えるお話ができるように、現在急ピッチで準備を進めているところです。
これまで何回か書かせていただいた足の怪我もおかげ様で大分よくなりました。先週末には車椅子も卒業できましたので、10月19日には万全の状態で皆様にお会いできるはずです。定員に達したためお断りさせていただいた方もたくさんいらしたと伺っております。大変申し訳ありません。会場の関係で追加申込ができない状況ですが、セミナーの内容に関しては、このブログでもお伝えしていきますので、ご理解、ご了承ください。
さて、先日夏休みからご入塾いただいた生徒の保護者の方から、「塾に通うようになって、学校の友だちと遊ぶ機会が減ってしまった。学校での人間関係が少し心配」というご相談を受けました。同じようにご心配されている保護者の方もいらっしゃると思いますので、本日は、そのことについて書かせていただきます。
友だちと遊ぶ時間が減っただけなのであれば、そんなに心配される必要はありません。最近は習い事なども多くあり、友だちがおかれている環境や状況を理解できる子どもも多いはずです。ただ塾に通うことで、お子様の生活が大きく変わるということは間違いありません。多くのお子様にとって、所属する社会は「家庭(家族)」と「学校」の二つだけだったはずです。塾に通うようになると、もう一つの新しい社会に足を踏み入れることになります。もちろん塾という新しい社会に慣れるだけでも大変なのですが、それ以上に、それぞれの社会でのバランスの取り方が難しくなります。わかりやすく言うと、学校での友だちと塾での友だち、それぞれに対する付き合い方や距離の置き方について悩む可能性がでてくるということです。
一般的な話としては、首都圏の小学生は放課後の時間帯に(塾を含めた)学校以外の活動を行っている生徒の割合が多いため、高学年になれば、学校以外の社会に所属していることを尊重するような考え方が主流になってきます。ですから放課後に一緒に遊ばないからといって、学校での友人関係に影響が出ることを心配する必要はないと思います。
しかし、もしご家庭でお子様からのSOSに気がつかれたら、ゆっくりとお話しされるのがよいでしょう。お子様がふさぎがちになったり、学校や塾を休みたいと言うようになったりしたら、体調面だけではなく、心の健康にも注意をしてあげてください。また、塾の講師は多くのお子様を見ていますので、場合によっては保護者の皆様よりも先にSOSに気がつくこともあります。早稲田アカデミーでは、そういったことに気がついたときには、すぐにご家庭に連絡を差し上げるようにしています。気になることがあれば、担当の講師まで連絡をするようにしてください。
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