四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『内的モチベーションと外的モチベーション』

2012.11.26

先日の記事で、クローバーセミナーでお話した内容について触れさせていただきました。その中の大きなテーマとして触れた『モチベーション』について、今回は書かせていただきます。

モチベーションは大きく二つに分けることができます。色分けが難しい「グレー」な部分も実はあるのですが、自分の内面から「やる気」が生まれてくる『内的モチベーション』と、外側からの働きかけによる『外的モチベーション』です。モチベーションにはこの二つがあることを意識しながら、お子様への接し方を考えることで、お子様の「やる気」も変わってきますし、結果としての成績にも表れてくるはずです。

わかりやすくするために、家庭学習に例をとって話をします。お子様が宿題をやるときの動機のひとつに、「宿題をやっていかないと先生に叱られるから」というものがあります。これは『外的モチベーション』です。しかし、「もっと成績を上げたい」という気持ちで家庭学習をしているとすれば、それは内面から生まれてくるモチベーションと言うことができるわけです。いかがでしょうか。お子様はどちらのモチベーションで机に向かっているでしょうか。もちろん、『内的モチベーション』を高く持って、学習を継続していくのはとても難しいことですし、小3・小4時点でそのレベルまでの意識を持っているお子様は少ないはずです。

『外的モチベーション』だけでは、なかなかそのやる気は継続しません。その理由はいくつかあるのですが、これも例を挙げてみましょう。「テストで○点以上だったら、欲しかったゲームを買ってあげる」というのは、分かりやすい『外的モチベーション』の上げ方です。おわかりいただけるように、こういった『外的モチベーション』は、その目的を達成してしまえばそれで効果はなくなります。そして、同様の効果をあげようとすれば、さらにレベルをあげた「ごほうび」をちらつかせなければならなくなります。逆のケースでも、同じことが言えるというのはご想像いただけると思います。叱る場合でも厳しさを増していかなければ、効果は得られなくなってしまうのです。

さて、それでは『内的モチベーション』はどのように作っていけばよいのでしょうか。学習に対するモチベーションは一朝一夕にはできあがりません。大きな視点で、長い視野を持って考えることが必要になってくるのです。実は中学入試は「ひとつの目標」にすぎません。「目標」とは「目的」を達成するための「道しるべ」なのです。将来の大きな目的に向かって、そのひとつの通過点として中学入試を定めていく、そんなイメージでお子様方にお話いただきたいと思います。もちろん、小3・小4生がそれを完全に理解できるわけではないでしょう。しかし、お父様・お母様が自分の将来を本気で考えてくれている、そしてこういう方向に進むことを望んでいる、そんな思いが「内的モチベーション」を作る土台になっていくのです。

さて、クローバーセミナーの最後にとらせていただいたアンケート『我が家は多数派or少数派』の結果【前半】を発表いたします。なかなか興味深い結果になっておりますので、じっくりご覧下さい。 アンケート結果の後半(Q6~Q10)に関しては、11月30日のブログにて公開予定です。

アンケート『我が家は多数派or少数派』の結果【前半】

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