『家庭学習に対する親の役割』
2012.11.30
本日は、クローバーセミナーのアンケートに書かれたいたご質問「いつまで子どもの勉強をみるべきか?」についてお話します。
お子様の性格やタイプにもよって変わりますが、学年の切り替えのタイミングなどで塾の先生と相談して、親が関わる部分を減らしていくのがよいと思います。
志望校の入学試験当日、当たり前ですが、試験会場にはお子様一人で向かわなければなりません。そしてその場では、誰に頼ることなく、自分で道を切り開いていくことが求められます。そう考えた場合、「依存心」は敵になります。
子供は大人に依存することで生活をしています。ですから、放っておくと、子どもはなかなか自立ができないものなのです。ちゃんと計算をして、計画的に親が手を離していくことで、はじめて自立を促すことができます。
では、具体的にどのような形で手を離していけばよいのでしょうか。もちろん、一気に手を離してもうまくはいかないでしょう。親の関わり方としては二つのパターンがあるはずです。一つは問題や学習の内容にも関わる形、もうひとつはペースメーカーとしての関わり方。小学校5年生になるまでに前者のスタイルから、後者のスタイルへと移行することをお勧めいたします。これまでお子様が分からない問題を教えていたのであれば、『それは先生に質問しなさい』という形に変えるわけです。その場合、お子様が先生のところへ質問に行くのを渋る場合があるでしょう。その時には、お母様から塾に電話をかけてあげて下さい。お子様に聞こえるように、『いまから質問に行かせますので、お願いします』の一言でかまいません。それを聞いたお子様は先生のところへ質問に行きやすくなるわけです。一回それができれば、次からは自分で質問に行くことができるようになるでしょう。それがペースメーカーもしくはサポーターとしての親の関わり方だと考えるとお分かりいただけると思います。
さて、先週のクローバーセミナーでとらせていただいたアンケート『我が家は多数派or少数派』の結果【後半】を発表いたします。今回もなかなか興味深い結果になっておりますので、じっくりご覧下さい。
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