四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『目標校はいつまでに決めればよいか?』

2012.12.07

小3小4の保護者の方との面談の中で、「目標校はいつ頃までに決めればよいですか?」というご質問をいただくことがあります。その際は、できるだけ早くお考えになってくださいと答えています。

テストの結果をもとに受験校を考えていくのはまだ先で構わないのです。なぜなら目標校というのは、これから先の学習を進めていくための指針であり、お子様はその目標に向けてがんばって勉強することで成績を伸ばしていくのです。現時点での成績を基準に志望校を決めるのは、本末転倒というものです。そして、目標は高ければ高いほど、そこに向けてがんばる気持ちがわいてくるはずです。そう考えれば、受験学習をスタートする段階で、目標校を設定しておくがよいでしょう。

高校野球に例えれば「甲子園出場」という目標を持った野球部と、そうでない野球部との間には大きなモチベーションの差が生まれることは容易に想像ができます。どれだけ才能のある選手たちでも、目標を持たない野球部では、決して甲子園に出場することはないでしょうし、将来プロ野球選手になることもないと、私は思います。

中学受験では、偏差値ランク表というものがあるため、偏差値という数字で上下関係が決まっているように見えてしまいます。私もよく「うちの子の偏差値はいくつくらいですか?」といったご質問をいただくことがあります。私の返答はこうです。「偏差値は生徒に固有の数字なのではなく、あくまでテストの結果を数値化したものです。ですから受けるテストごとに変わっていくものなんですよ。」

たしかに、小学校6年生の秋以降に受験校パターンを決めていくうえでは、ひとつの指標になるものであることは間違いありません。しかし、小3小4の段階で今の成績だけをもとに目標校を決める必要は全くないのです。一方、その成績を上げていくためには、テストを受験していく必要があることは12月5日公開の記事(『学習と定着のメカニズム』)にて書かせていただいた通りです。

小5に上がる段階での目標校は、ご家庭が通わせたいと思う学校、お子様が通いたいと思う学校で、考えてください。そして、その学校に向けたお子様の成長にぜひご期待ください。

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