四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『早稲田アカデミーの志望校別コース』

2012.12.12

入試で問われる『学力』とは、その時点でのお子様の成績とか偏差値ではないということを前回のセミナーでもお話ししました。何よりも学校が見たいのは、その成績に至るまでのお子様の学習過程であり、どのようにして受験学年の1月・2月にたどりついたのかだと私は思っています。言い換えれば、お子様がどのように学習をしてきたかであり、また、その学習に向かう姿勢や方法が、入学した後でその学校が求める学習についていけるかどうかを試すのが入学試験であると考えています。つまり、学校が試したい『学力』とは、その学校で『学ぶための力』であると思うのです。

首都圏には400校以上の私国立中学校・高校がありますが、校風や教育理念は学校ごとに異なります。もちろん、授業の進め方や要求レベルなども違います。ですから、入学時点で受験生に求める力も異なってくるわけです。このブログでも今までにいくつか入試問題をご紹介してまいりましたが、入試問題を見ることでその学校が求めている力が分かります。例えば、国語の入試問題でも「超」がつくほどの長文が一題出題され、設問の数も全体で十を越えない学校があります。この学校は長文が精読でき、さらにひとつの問題をじっくり考えることができる力を求めているのでしょう。一方で、読解文が三題出題され、一題につき設問が十問以上、合計で30問以上の解答欄を埋めなければならない学校もあります。素早く理解し、解き切る回転の速さが求められているわけです。

こういった『それぞれの学校が求める力』を伸ばすために、早稲田アカデミーでは受験学年の日曜日(一部土曜日も含め)に『志望校別コース』を設けています。平日の通常授業(通っている校舎での授業)では、受験に必要な土台を作り、週末にはそれぞれの志望校の近くにある校舎で、その学校を志望する生徒だけを集めた特別クラスに通うことになっていきます。

中学入試では『NN(何がなんでも)○○中クラス』という名称のクラスになります。○○にはそれぞれの学校名が入ります。開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉の男女御三家をはじめとして、駒場東邦・桐朋・渋谷幕張の難関進学校、さらには早稲田系(早稲田・早実・早大学院)、慶應義塾普通部へ向けたクラスが設置されています。

また、高校入試では『必勝コース』という名称で、筑駒・開成国立・早慶附属高のクラスが設置されており、そして都県立のトップ校へ向けた『都県立最難関対策コース』も設置されています。

早稲田アカデミーの志望校別クラスの特徴は...

1.それぞれの学校を研究し尽くした『エキスパート講師』
2.それぞれの学校の入試問題を長年徹底的に分析・研究した上で作られた『充実した教材』
3.同じ目標を持ったライバルと『切磋琢磨できる環境』
4.『徹底的に分析されたデータ』に基づく授業・指導
5.学校の出題と『そっくりなテスト』を受けることにより、明確になる課題・目標

...といった点にあります。

このブログをご覧いただいている方の多くは、まだ志望校別の対策を考えるには早い学年の方が多いと思いますが、将来の入試へ向けて、さらにその先の未来へ向けて、学校が『求める学力』を調べていくのもよいのではないでしょうか。

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