『本気でやる子を育てる 中学受験合格メソッド』
2012.12.21
先週の記事で、漢字テストが苦手な市川校の小学校4年生のことを書かせていただきました。50点未満だった漢字テストが65点になったときにほめたら、翌週はさらにがんばって80点に、そして次の週には90点。きっと次は満点になるはずだと書いたのですが...。
見事に昨日の漢字テストで100点満点を取ってくれました。本人はシャイなタイプなので、隣に座っていた生徒の方が先に『〇〇が100点だったよ!』と声をあげ、それに釣られてクラス全体での拍手、私自身もとてもうれしかったので顔がほころんだところ、それを目ざとく見つけた女の子が『先生、うれしそうだよ』と。本当にうれしかったのです。当の本人は、はにかんだような照れたような、でもとてもよい笑顔でした。『先生のブログに書いて良いかな?』と聞いたら、やはりはにかんだ笑顔で『名前がわからなければいい』とのことでしたので書かせていただきました。〇〇君、おめでとう!
お子様ががんばった瞬間を見つけてほめてあげることがお子様のやる気を大きく育てる、ということの教室の中でのひとつの実例だったと思います。こういったお子様の「やる気」を伸ばす接し方は、早稲田アカデミーがとても大切にしているものです。私が初めて講師として生徒の前に立つときには、早稲田アカデミーの教育理念である『本気でやる子を育てる』という言葉の意味と、そのためにどのように生徒と接するかを、科目の指導方法よりも先に、徹底的に教わった覚えがあります。
今回、そういった早稲田アカデミーの教育論を中心にまとめた本が出版されました。
早稲田アカデミーの代表取締役社長である瀧本司が、今までの経験から著したものとなります。瀧本は、私が早稲田アカデミー池袋本部校勤務時代の直属の上司であり、瀧本が算数、私が国語でいくつかのクラスも担当しておりました。クローバーセミナーでお話ししていることも、このブログで書かせていただいていることも、瀧本から直接教わったことが多くあります。すでに書店にも並んでいるようですので、ぜひお手にとってご覧いただければと思い、紹介させていただきます。
『本気でやる子を育てる 中学受験合格メソッド』 発売元:幻冬舎 価格:税込み1470円
最後に、上記の本の『おわりに』から一節を引用させていただきます。私にとっても心に響く言葉で、大切なお子様をお預かりする立場として、責任の重さを痛感するとともに、自身の仕事に対してのやりがいにもなるものです。この言葉を胸に今後もお子様方の指導に携わっていきたいと考えています。
ひとりでも多くの子供に志望校の門をくぐってほしい。
「本気」はあらゆることを可能にすると、伝えたい。
そのためにできることがあれば、全部やる。
それが子どもたちの人生を真の意味で豊かにすることにつながると私たちは信じています。
努力してお金を貯めて、車や家を買って物理的な財産を多く得たとしても、それは盗まれたり災害に遭えば、消失してしまいます。しかし、身につけた知識や知恵などの知的財産は、決して奪われることはありません。どこへ行っても、どんな境遇でも自分とともにあり、自分を支えてくれる一生ものの財産です。若い時期に頭脳を鍛え、知的能力を高めることは、その後の人生の豊かさの本質を大きく変えるものです。
私たちは、こんな風に考える度に、早稲田アカデミーの事業の責任の大きさ、意義深さ、やりがいに身が引き締まります。
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