『今日から早稲田アカデミーでは...新学年!』
2013.02.01
2月1日。いよいよ今日から都内・神奈川の中学入試がスタートしました。朝の駅のホームなどで、受験生の姿を見かけられた方もいらしたことと思います。私も今朝はNNで担当している生徒のために、女子学院中学校に行ってきました。少し緊張した面持ちでやってきた受験生も、握手をすると気持ちがほぐれるのか、笑顔で『がんばってきます』と約束をしてくれ、元気良く校舎の中に入っていきました。先週の日曜日の最終授業で、生徒たちに伝えたことは『どんなに緊張していても、不安になっていても、背筋を伸ばして前を向いて入試会場にきなさい』ということでした。緊張・不安・落胆などという精神状態の時には、どうしても下を向いてしまいがちです。逆に、背筋を伸ばして前を向けば、気持ちも前向きになってくるものです。そんなつもりでしたアドバイスなのですが、全員の生徒がその約束を守って、前を向いて笑顔で試験会場に入っていきました。明日にはもうすぐに発表があります。きっと、素晴らしい結果を出してくれるだろうと、彼女たちを信じて期待して待ちたいと思います。
実は、私が担当している女子学院の国語の入試問題は、出題傾向が大きく変わっていました。これまで大問3題構成だったものが、2題構成となり(そのうちの1題は物語文)、記述の設問が増えました。先日の記事でも書かせていただきましたが、どんなことがあっても、どんな問題が出題されても動揺しない精神力が入試には必要です。その話もクラスではしていたので、きっと慌てずに目の前の問題に立ち向かってくれたことと思います。出題傾向の変更などの詳細は、今後詳しく分析し、『中学入試報告会』でお話しいたしますので、ぜひご参加下さい(このHP上の別ページに日時・場所などは掲載されています)。
さて、小6生が受験を迎えると進学塾では新年度がスタートします。小学校よりもひと足早く、学年がひとつ上がることになります。昨日の小4クラス授業では「明日からは小5になるんだから、『小4の○○ですけど』なんていう電話をかけてきたらダメだよ」と話をしました。みんなうなずいてはくれたのですが、毎年、必ず間違える生徒がいたりします。
今回の記事は新学年になる前に、家庭での学習環境を見直すことについてです。
以前、『緊急かつ重要な仕事をしなければならなくなったとき、まず何をしますか?』という文章を読んだことがあります。もちろん小学生向けのものではなく、大人向けの新聞のコラムか何かだったと思うのですが。そのときの回答は『机の上を整理する』というものでした。机の上を整理することにより、集中力が高まり、更に、その仕事に前向きに取り組むことができるようになる、と書かれていました。それ以来、私も実践しています。実は、小学生にとっても同じだと思うのです。
どこに何があるのか分からないような机の前に座ったとしても、学習する「やる気」は生まれてこないでしょう。集中して学習に取り組むためには、整理された学習環境が必要になってくるのです。低学年におけるリビング学習に関しては私も肯定派ですし、それをお勧めすることも多くあります。学習する場所は自分の部屋である必要はありませんし、学習机などである必要もないのです。しかし、その場所が「学習だけ」の場所であることが望ましいのです。
今回、新年度・新学年を迎えるにあたって、ぜひその場所の整理をすることをお勧めします。整理をして、掃除をするという作業を行うだけで、新しい学年を迎える気持ちの準備もできるはずです。さらに、この機会に学習場所を変えて、固定をすることもできるでしょう。例えば小学校4年生の場合、今までの学習場所は、お母様の姿が見えるダイニングやリビングだったというお子様が多いはずです。小学校5年生に上がるタイミングで、学習場所を自室に切り換えるというのもよいことだと思います。小5以上になると、学習の上での依存心はなるべくなくしていくようにしなければなりません。この機会にひとりで自分の部屋で学習をするように変えてもよいと思います。
学習環境を整備するだけではなく、学習用具(筆記用具)も一新すると、新しい気持ちで新学年に臨めるでしょう。各科目のノートを新しく用意し、科目や名前を書くだけでも気持ちが高ぶってくると思います。例えば、筆箱を新しいものにするだけでも、新鮮な気持ちになるものです。
新しい学年を、新しい気持ちで迎えるために、ぜひお考え下さい。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」