四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『自分のことは自分で』

2013.02.15

2月も後半になりました。早稲田アカデミーでも新学年に切り替わり、学年を間違える生徒も減ってきたようです。先月まで担当していた旧小4生に、わざと『あれ?何年生だっけ?』などと声をかけると、『学校では4年だけど、塾では5年!』なんて返してくれたりします。そのときの表情は照れくさそうでもあり、ちょっと誇らしげでもあり...。そんな中で少しずつ学年が上がったという自覚が持てるようになるのです。


さて、学年が上がるこの時期には多くの子どもが精神的に成長します。この精神的成長は、中学入試にも大きく影響してきます。学年の変わり目などの節目には、周りが意識して子どもの成長を促すことも必要なのです。


特に小3・小4の段階では精神的な成長の幅が個々人で大きく異なります。まだまだ親に甘えてしまう生徒がいる一方で、少しずつ自立し始める生徒も出てきます。このタイミングで成長を促すためには、学習面だけではなく、日常生活において『自分のことは自分で』するように習慣付けることが大切です。たとえば、塾や学校の準備でもかまいませんし、机の上の片付けでもかまいません。今までお母様がやってきたことのうちのいくつかを、『もう○年生になるんだから、これは自分でやることにしようね』と約束をしていただき、お子様自身で行うように促してください。今までは親に頼っていたことなのですから、はじめのうちはなかなかうまくできないこともあるでしょう。この時に大切なのは、親が見かねて手を出さないようにすることです。お子様がなかなか自分でやろうとしなければ促すことも大切ですし、うまくできないようであればアドバイスをしてあげることも必要になります。ですが、結局お母様がやってくれた、ということになれば、お子様は甘えの気持ちから抜け出すことはできませんし、「いつかは誰かがやってくれる」という、より強い依存心を持つことにもつながりかねません。


ある中学校の面接試験では、受験生自身が自分のことを自分でできるかどうかという点に着目していると聞いたことがあります。保護者同伴面接の後で、親が子どものカバンをさっと持ったり、もしくは子どもが親にカバンをさっと渡したりしたら、それはマイナスの評価になるとのことでした。


一昨日(2月13日)の水曜日に、早稲田アカデミーからの受験生2名がテレビ番組で取り上げられていました。各校舎でご案内を配布させていただいたので、ご覧になられた方も多くいらっしゃると思います。私も画面に少しだけ出ておりましたので、市川校の生徒から『先生!見たよ!』と声をかけてもらいました。女子学院中に合格した受験生の合格掲示板の前での涙、私もすぐそばにいたのですが、本当に感動いたしました。一人でも多くの早稲田アカデミー受験生が「笑顔の涙」で巣立っていけるようにと、あらためて強い思いを抱きました。今後もこのブログでは将来の受験生たちのために、少しでもお役に立つような情報やアドバイスを続けさせていただきます。これからもよろしくお願いいたします。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら