四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『競争心は向上心』

2013.03.06

お子様が伸びるためには、『競争心』を持つことが大切です。早稲田アカデミーでは、『本気でやる子を育てる』という教育理念に基づく指導を行っているのですが、やる気を引き出すひとつの方法として『競争を楽しむ』ことを行っています。子供は競争することが好きなものです。競い合うことでやる気も生まれてきます。子供たちが好きなゲームでもスポーツでも、そこに「競い合い」があるからこそ、子供たちは真剣に取り組み、楽しんでいるものだと思います。


以前、競争するのはよくないことなので、運動会の徒競走はみんなが手をつないでゴールをするように変えた小学校(幼稚園)の話をニュースで見たことがあります。道徳的なものとしてはひとつの考え方だと思います。「みんなで仲良く」ということに焦点をあてた指導なのであれば、私もよいと思います。しかし、それぞれの持つ能力を引き出し高めていくことを考えるのであれば、競争は競争として真剣に取り組ませることが必要だと思います。


競争はライバルだけと行うわけではありません。実は「自分との競争」も成長のための大きな要素なのです。タイムを競うスポーツなどにはよくあることだと思いますが、単純に順位を競うだけではなく、自分の記録を塗り替えることも、過去の自分との競争と考えることができます。この自分との競争を楽しめるようになれば、お子様方は大きく成長できるようになるはずです。


さて、競争を楽しむためには、それができる環境を整えることが必要です。学習面であれば、お通いの校舎の教室に競い合えるライバルがいることも必要です。また、教室の中だけではないところに、目指すライバルがいるのもよいことだと思います。早稲田アカデミーで発行している『Win Jr』という冊子をご存知でしょうか? 新小学校3年生の方には、3月16日の月例テストの結果を載せたものが第一号としてお配りすることになるものなのですが、『塾内成績月報』という位置づけの冊子です。私が担当していた市川校のクラスでは、授業内で配布をすると自分の名前を探すのと同時に、他校舎のよく名前が載っている「優秀生」を探す生徒も多くいました。夏期合宿などで会ったことのある生徒もいるようでしたが、それ以外にも自分と同じくらいのところに載っている生徒などを「勝手に」ライバルとみなして楽しんでいるようでした。


また、自分との競争を行うためには、定期的なテストを受験し、結果を蓄積しておくことが必要です。小学校3年生の方は、その1回目の月例テストが3月16日にやってまいります。この1回のテストの結果を気にするのではなく、その結果をスタートとして、自分との競争を楽しんでいただければと考えています。

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