四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『新年度にあたって ~学力について考える①~』

2013.04.03

今朝は首都圏全域で「春の嵐」というような天候でした。各校舎では春期講習会の最終授業が行われていたと思いますが、ご通塾などは大丈夫でしたでしょうか。私がいる本社のある池袋では午後から雨はやみましたが、風はまだ強いようです。実は、昨年の同時期に書かせていただいたブログを読み返してみたのですが、昨年も4月3日は暴風雨だったようで、「春の嵐」という言葉を同じように使っていました。季節の変わり目は天候も不順で、体調を崩す方もいらっしゃると思います。せっかく学校でも始業式や入学式があり、新しい前向きな気持ちになるときですから、体調も万全で迎えて欲しいと思います。


さて、今回の記事では新年度初回ということもあり、進学塾で我々がお子様を指導していく根本となる「学力」という言葉について考えてみたいと思います。


「学力」という言葉から保護者の皆様はどのようなことをイメージされるでしょうか。得点や偏差値などの数字が頭に浮かぶ方もいらっしゃると思います。「体力」を体の機能全体の能力をあらわす言葉として考えると、「学力」は頭脳の能力をあらわす言葉としてとらえられることもあるようです。


「学力」とは「学ぶための力」であると聞いたことがあります。その言葉に、私は非常に共感を持ちました。中学入試・高校入試・大学入試で行われている『学力試験』、「学力」を試されるというのは、すなわちその学校でこれから「学ぶための力」を持っているかどうかを試されているのだと考えることができます。そう考えると、何のために学習をしていくのかもはっきりとします。ときどき教室の中で生徒たちにも、『いま勉強しているのは、これから中学校でさらに学んでいくための力をつけるためで、中学校で勉強するのは、その先の高校・大学で学んでいく力を身につけるためなんだ』と話をすることがあります。単に中学入試に合格するだけの勉強ではなく、その先につながる力を身につける勉強であれば、そこへ向けた気持ちも変わってくると思います。


「学力」がその先のステージで「学ぶための力」と考えると、そこで学ぶことを理解していなければ、伸ばしていく学力の方向性もずれてしまうことになります。狭い視野で考えれば、それぞれの中学校の指導方針を理解していなければその中学校で学ぶための力を身につけられないということです。各中学校では指導方針や教育理念に合わせた入試問題を出題してきます。もっともわかりやすい例で言えば、関西の最難関男子校の灘中学では算・国・理の三科目入試が行われています。そして大学への合格実績は圧倒的に理系(特に医学部)が多いのです(平成24年度は京都大学合格者34名のうち、22名が医学部)。


さらに大きな視野でとらえれば、小学校・中学校・高校で身につける「学力」は、その先のステージである大学で「学ぶための力」ということになります。とするならば、いま大学で学ぶためには、どのような力が必要とされているのか、という点から考えなければなりません。


長くなってしまいましたので、次回(4/05)に続けさせていただきます。

同じテーマの最新記事

2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
2017.07.05 『夏をなめるな。』
2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」
資料請求はこちら