「GW後半直前!今からでも間に合う、お子様と行く日本一周の旅!」
2013.05.01
今年のゴールデンウィークは、三連休のあと平日を3日はさんで四連休と、変則的な大型連休になっています。小学校でも早稲田アカデミーでもカレンダー通りのお休みになっていますので、あまり遠出はできないのではないでしょうか。
そんなゴールデンウィーク後半に向けて、まるで朝のワイドショーのような題名ですが、お子様と一緒に楽しめる日本一周旅行をお勧めさせていただきます。とは言っても費用はほとんどかかりません。ご用意いただくのは日本列島の白地図と色鉛筆だけ。できれば、昔のアルバムなども一緒にご用意いただくとよいかもしれません。
まずルールを説明しましょう。お子様が行ったことのある都道府県は「緑」、お父様とお母様がお二人で行ったことのあるところは「黄色」、お父様だけが行ったことがあるところは「青」、お母様だけが行ったことのあるところは「赤」と、それぞれの好きな色を決めて、その都道府県を塗りつぶしていくだけのゲームです。ゲームとして交互に塗りつぶしていくなどといったルールを決めてもよいのですが、お子様が負けるのが当たり前ですので、ゲームとしてはあまり面白くないかもしれません。それよりも、まずは今住んでいるところから順番に塗りつぶしていく方が楽しいかもしれません。
今お住まいの場所が東京都なら、そこをお子様の色で塗りつぶします。次にご家族で鎌倉や横浜に遊びにいらしたことがあるのなら、そのときのことを思い出すような話をしながら(できれば写真を見ながら)神奈川県をお子様に塗らせてあげてください。ディズニーランドは千葉県、去年行ったぶどう狩りは山梨県...といったように段々と白地図に色が塗られていくはずです。「お祖父さんの家は○○県だから、こんな遠くだよ」「乗っていった△△新幹線はこんな風に走っているんだよ」と新幹線の線路や高速道路を書き込んでいただいてもよいかもしれません。ある程度までいくと、お子様が塗ることのできる場所は終わってしまうでしょう。そこで、お父様やお母様の昔話の出番です。昔のアルバムなどを見ながら、「この県の○○にはスキーに行ったことがあるから、ここはお父さんが塗るね」「この県は、前にお父さんが出張に行ったよ。お土産に□□を買ってきたの覚えてる?」というように、続けていくとお子様の興味も続くはずです。
お父様、お母様が思い出せる限りを塗りつぶしたら、次は未来地図の作成に取り掛かってもよいかもしれません。「この県はまだ家族の誰も行ったことがないから、次の家族旅行はここに行こう」なんていうお話も楽しいでしょう。小学校4年生以上の方は、早稲田アカデミーの合宿が長野県の志賀高原で行われますので、そこはきっと塗られてしまうはずです。
もうお分かりいただけると思いますが、この方法は日本地理の学習の導入として、非常に効果的な方法なのです。日本地図の全体像が頭に入っていることが、地理の学習の土台になりますし、それが単に机上の学習ではなく、実際の経験や興味につながっていれば、定着の度合いも飛躍的に高くなります。また、地図というのは全体を俯瞰して作られているものですので、細かい学習に入る前に全体像をとらえる思考を養うためにも効果的なのです。
...というような学習上の効果もありますが、実際にうまくお子様をリードしてやっていただくと保護者の皆様も楽しめるはずです。せっかくのゴールデンウィークですから「学習」や「勉強」という意識ではなく、お子様と楽しみながらコミュニケーションをとるような気持ちで、よろしければやってみてください。
以前、保護者会でご紹介したところ、とても楽しい地図を作って見せてくださったご家庭がありました。そのときは小3と小5のご兄弟(お姉さんと弟)の二人が作ってくれたのですが、それぞれの県に「20××年家族旅行」とか、「19××年お父さんとお母さんが旅行」など記されていて、別頁にはそのときの写真も貼られていました。「家族で日本一周!」という題名がつけられたスケッチブック一冊の超大作。沖縄県には「○○(お姉さん)、中学入試合格旅行!」と書かれていました。
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