『きれいな字を書くためのヒント』
2013.05.22
最近、お子様の「字」ついての相談をいくつかいただきました。
「もっとていねいに書かせたい」
「もっときれいに書かせたい」
というような相談が主なものですが、私がアドバイスするときのポイントをいくつかご紹介します。
まず、字のバランスが崩れてしまっている場合、視力に問題があることがあります。専門家ではありませんので詳しくは書けませんが、経験上視力が悪かったり、乱視だったりという場合に、矯正せずに放置しておくとバランスのよい字は書けなくなってしまうことがあるようです。
次にしっかりした字を書けないケースですが、よく言われるように鉛筆の持ち方に原因がある場合が多いようです。鉛筆の持ち方というより、その結果として筆圧が弱いため線が流れてしまっているような字です。実は筆圧が弱いとまっすぐな線がフリーハンドで書けないため、算数の図を書くときにも影響が出てしまいます。
筆圧を強くし、しっかりとした字を書くための一つの方法は、鉛筆の濃さを変えることです。注意が必要なこととしては、柔らかい芯を使った方がよいお子様もいれば、強く書かなければならない硬めの芯を使った方がよいお子様もいるということです。性格などによるとこともありますので、いろいろとお試しいただくとよいと思います。
最後にきれいな字を書くためには、トメ・ハネ・ハライに注意を払い、書き順にも意識を向けることをお勧めします。小学校3年生までのお子様であれば、漢字よりも先にひらがな・カタカナのトメ・ハネ・ハライからチェックしてみるのがよいかもしれません。「り」「リ」の書き分けや「な」「た」などでハネのチェックなどができるはずです。
書き順は「きれいな字を書く」というよりも「正しい字を書く」という意味で、実は大切なのです。最近の中学入試問題では書き順そのものの問題は見かけませんが(過去には開成中学でよく出ていましたが...)、字を見るだけで書き順が正しいかどうかが分かるものです。
例えば、「りっしんべん」の書き順。「性」「情」などの左側の「へん」部分です。皆さんは一画目にどこから書き始めますか。「小」という字と同じように、縦の線から書き始める方もいらっしゃるでしょう。間違いです。「小」は縦の線の後、二画目は左の点になるので、縦線の下は左にハネます。しかし、「りっしんべん」の縦線はトメです。書き順は左の点、右の点、三画目に縦線でトメ...これが正しいのです。
少し細かい話になりすぎましたが、こういう細かい点にも注意を払うことで、記憶にも残るようになってくるはずです。
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