「一週間の学習計画がうまくいきません」
2013.05.24
「4月から取り組んでいる学習計画がうまく進んでいません。もっと勉強時間を確保できるように見直した方がよいでしょうか」...そんなご質問をいただきました。学習計画を見直すことはもちろん必要です。しかし、ただ勉強時間を増やすように変えればよいわけではありません。まずは計画通りに進まない理由を見つけて改善することが大切です。
計画を立てると、守りたくなるものですし、また守らなければならないと考えがちです。
しかし計画は、はじめから完璧に作れるものではありません。学年が上がってすぐの時期では、家庭学習で行うべき課題の内容もまだ正確には把握しきれないでしょうし、お子様の学校を含めた一週間の流れを理解するのもなかなか難しいものだと思います。そのような状況で、時間が空いているからというだけで、そこに学習を詰め込んでも、お子様の精神状態によってはうまくこなせない時間帯も存在するはずです。課題の内容とお子様の状況の両方をチェックしながらより効率的に学習が進む計画になるように、常に見直しをかけていくようにしてください。
今週はこういう形でやってみよう、来週はこの時間にこれをやってみよう、というように試行錯誤を繰り返していくことがポイントなのです。このように書くと、なんのために学習計画表を作るのかと疑問に感じられるかもしれませんが、はじめに計画表があるからこそ見直しができるのだとお考え下さい。
さて、計画を立てる上でのポイントを三つお伝えしておきます。
①一人で集中できる時間の標準は30~45分
小学校3~4年生の生徒が一人で集中できる時間は30~45分程度です。もちろん、保護者の皆様が横についていれば、もう少し伸びるはずですが、それでも限界があります。一回の学習時間を一時間以上とることは、効率が悪くなる一因とお考え下さい。
②苦手科目は得意科目の二倍の時間がかかると考えて
各塾において、宿題にかかる標準的な時間が明示されているはずです(早稲田アカデミーにお通いの方は『学習の手引き~ドリームキャッチ~』や保護者会資料でご確認下さい)。ただ、この時間はあくまで標準的なものです。標準時間が30分と書かれている課題の場合、得意科目であれば20分程度で終わるでしょうし、苦手科目の場合は40分以上かかる可能性があります。この点も計画を見直していく上でのポイントになるでしょう。
③5分でできるものは食事の前、寝る前に
漢字の練習や計算ドリルなど、短時間でできるものは毎日の生活習慣の中に組み込んでしまうのが良いでしょう。小4までの間にその習慣ができてしまえば、高学年になってからかなり楽に学習計画を進めることができるはずです。
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