四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「『集中力がない』のは悪いこと?②」

2013.06.26

前回記事の最後の部分を以下に載せておきます。


お子様が学習に集中できていないなあ、と感じられたときに皆様はどうなさいますか。多くの方が「もっと集中しなさい!」とお声をかけるのではないでしょうか。しかし、実はその言葉の効果はあまり高くはありません。自分はいま集中できていないんだ、ということを認識することにはつながるかもしれませんが、そこからどのようにすれば集中できるかは、お子様自身では、まだまだ解決できないはずです。では、どのようにすればよいか...。


本日の内容は、ここからの続きとなります。


小3~小4の段階では、集中できていないときには、学習を継続しない方がよいケースが多いのです。集中できていないのに無理やり学習を続けさせてしまうと、頭は回転せず、ダラダラとした学習になってしまいます。一番怖いのは、お子様がそんな状態を「勉強している」ことだと考えてしまうことです。


保護者の皆様からいただくご相談の中に、「時間をかけて勉強しているのだけれど、成果につながらない」というものがあります。お子様のご様子を伺うと、上記のような状態になっていることが多くあります。「集中していないな」と感じられたときには、いったん学習を打ち切ってしまうのもひとつの方法です。そして、ここからが大切なのですが、お子様が集中できていない要因を探るようにしてください。お腹が減っている、体が疲れている、見たいテレビがある、などの外的な要因もあるでしょうし、悩みや不安などの内的要因の可能性もあるでしょう。お子様がどんなときに学習に集中できないのかをしっかりと把握をすることは、家庭学習の成果を高めるために必要な保護者の役割とお考えください。


さて、「集中力がない」というタイプのお子様は、総じて「頭の回転が速い」タイプでもあります。

「頭の回転が速い」タイプのお子様は、次々といろいろなことが気になってしまい、ひとつのことに集中できないことがあります。一方で、このタイプのお子様は、いったん集中すると課題を一気に片付けてしまうことも多いので、短時間での学習をお勧めします。逆に、長時間の学習や暗記などの地味な作業は苦手とすることが多いので(もちろん将来的にはそれも必要なのですが)、小3・小4時点では得意な部分を優先的に学習させるとよいでしょう。


「集中力」を向上させる特効薬などはありません。お子様のタイプを理解した上で、学習しやすい環境を整え、一日の中で最も集中ができる時間帯で学習を継続させてください。そうすることで、精神的な成長とともに、小学生としての「集中力」は身に付いてくるはずです。




前回の記事で書かせていただいたのですが、バンコクでの海外生受験講演会に行ってまいりました。土曜日の朝に出発し、火曜日の早朝に帰国するという「弾丸ツアー」で観光などをする余裕はほとんどなかったのですが、隙間の時間を見つけて、少しだけ雰囲気を味わってきました。タイの雰囲気を感じていただける写真を載せておきますので、ご覧ください。

タイ


次回の記事では、タイで感じたことを書かせていただく予定です。

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