四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「決められた時間の中で」

2013.07.03

少し前の記事で集中力について書かせていただきました。集中して取り組むことの重要性などについての話だったのですが、今回はその続きのような内容です。


集中して学習に取り組めるようになるためには、決められた時間の中で、決められた内容を仕上げる習慣をつける必要があります。


お子様が、予定の時間までに宿題を終えられなかったとき、「終わるまでやりなさい!」と声をかけてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。お子様のタイプや精神的な成熟度合いによっても異なりますが、集中力を鍛える、もしくは時間単位の学習密度を高めるというトレーニングとして考えると、逆効果になってしまう可能性がある言葉です。終わるまでのんびりとやればよい、ダラダラとやってもよい、最終的に終わらせればよいのだから、と机の前に座っている時間だけが長くなってしまうことにもなりかねません。決められた時間の中で、与えられた課題をしっかりとこなすトレーニングを早いうちから行っておくことをお勧めします。


もちろん、決められた時間内に終わらなかった課題はやらなくてよい、というルールにしてしまうと、お子様の意識は、その時間だけ机の前に座るという方に向いてしまう可能性があります。そこのバランスをうまくとるようにコントロールすることが大切です。


私が小3・小4生の保護者の皆様にお勧めしている方法をひとつご紹介します。


まずは、毎日の宿題をやる時間とやる内容をしっかりと決めておきます。そして、その日の課題が途中だったとしても時間がきたら終わりにしてしまいます。一方、土曜日や日曜日の空いている時間帯に「予備時間」を決めておくのです。毎日の宿題の中で終わっていないものがあったら、その時間帯に、今度は全て終わるまでやらせるようにしてください。もし、その週の分で終わっていない課題がなければ、その時間は好きなように過ごしてよいというルールにするのです。ここで、注意しなければならないのは、その時間にやることが無い場合、ともすれば他のことをやらせたくなってしまうものです。そのお気持ちはわからなくはないのですが、集中力を高め、時間単位の学習密度を上げるトレーニングですから、そこでは別の内容をやらせてはいけません。一週間の課題が決められた時間の中で全て終わっていることを褒めてあげていただき、お子様の好きなように、場合によっては保護者の皆様もご一緒に楽しんでいただきたいのです。


さて、上記のように、お子様のご家庭での学習方法などは、毎日の計画的なトレーニングなどで変わってきます。来週(7月11日)、実施させていただく「第2回クローバーセミナー」では、「夏の計画表トライアル」という副題に合わせて、夏休みのご家庭での学習についてお話させていただく予定です。今回は比較的広い会場をご用意させていただいておりますので、まだ若干座席の余裕がございます。よろしければ、ぜひお越しください。お待ちしております。

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