「中学受験にかかる費用」

2013.07.05

中学受験を考えたとき、やはり「かかる費用」のことは気になるところだと思います。

今年の4月から期間限定で祖父母が孫へ教育費を援助する際、贈与税が非課税（上限金額はあるようですが...）になるという新しい制度もスタートしました。

今回は小学生が中学受験のために、塾に通う際にかかる費用について書かせていただきます。

進学塾へ通塾する場合の費用は大きく分けて、塾に払う月謝や講習会費用・教材費などと、それ以外の経費に分けて考えることができます。

年間で考えた場合、一番費用がかかるのは小6受験学年の一年間ですので、それを例にとってお話しいたしましょう。本格的に中学受験を目指す進学塾の場合では、小6一年間で塾に支払う総額は約70万円～120万円というところのようです。内訳の概算として以下の通りになります。

毎月の月謝　　：40000円×12か月　＝　480000円

季節講習会費　：200000円（春・夏・冬の合計）

オプション講座：200000円（夏合宿・正月講座・日曜講座・志望校別講座）

教材費　　　　：50000円

模試・テスト代：120000円

上記の総額で約105万円となります。小学校3・4年生では、授業時間も小6生と比較すれば少ないですし、オプション講座の費用もほとんど考えなくてよいはずですので、年間で約20万円～60万円位とお考えください。

さて、塾に支払う以外の費用も、実は結構かかることがあります。通塾のための交通費やお弁当代などです。片道100円の子供料金で週に3日通塾したとして、ひと月で2500円ほどかかってきます。お弁当を作って持たせるにしても、どこかで買わせるにしてもそれなりの費用はかかるわけです。また、通塾に使う文房具などにも、当然それなりの費用はかかってきます。そう考えれば、ひと月に10000円前後の支出も考えておくことが必要なはずです。

さて、ここまでかかる費用のことだけをかかせていただきましたが、塾の費用は「安ければよい」というものではないこともご理解いただけると思います。さまざまな料金設定の塾が存在しますが、ある意味で料金設定は、その塾の授業とサービスの質に対する考え方のひとつのようにも思います。料金に見合った指導と結果が提供されるかどうかを含めてご検討いただくことをおすすめいたします。

最後に、中学校に入学してからの費用に関しても触れておきます。実は中学校によって大きな開きがあるのが現状です。私の手元にある中学校の入試案内をひも解いてみたところ、そこに載っている約200の中学校の平均金額は初年度納入金で116万円、中学校三年間で266万円という計算になりました。ただ、一番高い学校では三年間で400万円程度だったのですが、一番安いところでは160万円台と、三倍ほどの開きもありました。総じて大学の附属校の方が高い傾向があるようです。

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