「夏休みの学校の宿題は...」
2013.07.19
小学生にとっては、やはり学校が第一です。小6受験生だからといって、学校のことをおろそかにしてしまうと、必ずどこかにひずみが生じてしまうものです。テレビを見ることやゲームをすることを我慢して勉強するのは、目標に向かって努力をするという観点において大切なことだと思います。しかし、小学校で出された宿題などをやらずに受験勉強だけをやるというのはあまりお勧めできません。
今回は夏休みの宿題の話です。小6クラスを私が担当したときには、できるものはなるべく早めに終わらせてしまうように生徒たちに話をします。夏期講習会がスタートすると、家庭学習は講習会の課題(宿題)をこなすだけで精一杯になってしまうはずですから、「絵日記」や「植物の観察記録」など、毎日やらなければならないもの以外は、講習会が始まる前に仕上げてしまうのが得策です。
非受験学年の方も、夏休みの学校の宿題は早めに終わらせてしまう習慣をつけておくとよいでしょう。小6になってからそうしようと思っても、なかなかうまくいくものではありません。逆に、小5までにその習慣が身に付いていれば、受験学年になってからも問題なくできるはずです。テレビアニメ「サザエさん」に出てくるカツオ君のように、夏休みの最終日に慌ててしまう...ということにならないようにしたいものです(ちなみにテレビの「サザエさん」の8月最終週は、毎年「カツオ君の夏の宿題」がテーマになるそうです)。
さて、夏休みに出される学校の宿題はどのようなものがあるでしょうか。「自由研究」「観察記録」「絵日記」「計算ドリル」「漢字ドリル」...そして「読書感想文」。私の担当している生徒にも聞いてみたのですが、やはり上記のようなものがそれぞれの学校で出されているようです。早稲田アカデミー(四谷大塚)の小3の7月最終回のテーマも「読書感想文」でした。
実は「読書感想文」は、国語学習においては非常に効果的なものなのです。「読書感想文」は、単なる作文とは異なり、書くテーマがある程度限られています。そのため取り組みやすく、結果として表現力を高めることにもつながります。さらに、書くためには、読んだ文章の内容をまとめることも必要になるので、要約力をつける練習にもなります。ぜひ、じっくりと時間をかけて本を読み、感想文をまとめていただきたいと思います。
ただ、一点注意をしなければいけないのは、夏の読書は「楽しむ」こともとても大切だということです。「感想文を書くために...」「勉強のために...」という読書になってしまうと、結果として楽しむことができず、読書そのものが嫌いになってしまうことにもつながりかねません。お子様が興味を持ち、楽しんで読める本を見つけることも、保護者の皆様の夏のテーマのひとつかもしれません。
さて、先週のクローバーセミナーでとらせていただいたアンケート『我が家は多数派or少数派』の結果【後半】を発表いたします。今回もなかなか興味深い結果になっております。じっくりご覧下さい。
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