『映画鑑賞ノート』
2013.07.26
外に出るのが億劫に感じられるほど、梅雨のようなジメジメとした天気が続いています。このような天候の日は、お子様と自宅で映画鑑賞はいかがでしょうか。
実は映画を見ることは(もちろんテレビでも同じですが)国語力の向上につながることがあります。物語を読むときには、登場人物の心情を把握することが重要になります。最近の入試問題では、受験生とは違う時代や文化の世界が扱われた文章が出題されることがあります。異なる世界の人間の心情把握ができるような幅広い視野を試そうという意図による出題だと思われるのですが、そういった視点を持たせるためにも映画鑑賞は効果があるはずです。もっと単純に考えれば、どういったときに人はどのような気持ちを持つのかを学ぶのだとお考えいただいてもかまいません。
さて、映画をご家庭でご覧になる場合、一日で全部を見終わらなくてもよいと思います。低中学年のお子様の場合、集中力の持続時間も考えなければなりませんし、また途中でやめてその先のお話を考えながらベッドに入ることは、「考える力」を育成するという観点に立てば、効果的な方法でもあるのです。物語の続きを想像させる問題は中学入試でも出題されることがあります。有名な問題としては、雙葉中学校の過去問にあったはずです。
またずっと続けられるようであれば、映画鑑賞ノートなどを作ってもよいのではないでしょうか。見た日付、題名などの後に、「印象に残ったシーン」「友だちに薦めるとしたらどんな風に話すか」「自分の中での評価...」などを記入すると、表現力の向上にもつながるはずです。
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