「習い事との両立は...」
2013.09.18
今年は9月に3連休が2回あります。先週末からの連休は、最終日に大型の台風が日本列島を縦断し各地に大きな被害をもたらしたようですが、皆様のところは大丈夫でしたでしょうか。お出かけのご予定があったご家庭も台風で断念したということもあったのではないでしょうか。
台風一過、さわやかな秋晴れが続いています。今週末からの連休はお天気に恵まれるとよいのですが。この9月の連休には、いろいろな習い事のイベント(試合や発表会)が予定されているお子様がいらっしゃるようです。私の担当しているクラスの生徒も楽しみにしていると言っていました。
さて、そんな「習い事」ですが、本格的な受験学習に入るときに整理しなければならないとお考えになっているご家庭も多いでしょう。私も保護者の皆様からご質問をいただくことが多くあります。「サッカーはいつまで続けてもよいでしょうか...」というようなご質問です。今回の記事ではそんなご質問にお答えしたいと思います。
習い事を辞めたり整理したりするときに、まず一番に考えなければならないのは、お子様の気持ちです。がんばっている習い事をお子様の気持ちも聞かずに辞めさせてしまうと、学習に取り組む意欲も失せてしまうことがあります。また、習い事で身につけた気力や体力や集中力は、中学入試にも役に立つことが多くありますので、その点からも早く辞めれば、それだけ入試に向けて有利になるということではありません。ですから、小学校3~4年生の間は、塾での学習とその他の習い事はできる限り両立させておく方がよいでしょう。小学校4年生になると土曜日に「YT教室(毎週の単元テスト)」が入ってきますが、午前中の試合のユニフォーム姿で飛び込んでくる生徒も多くいます。
受験カリキュラムから考えると、小学校5年生の二学期からは、かなり本格的な学習内容に入ってきますし、家庭での学習時間も増えてきますので、その時点では勉強に集中できる状態であることが望ましいと考えます。そこまでに全ての習い事を辞めてしまう必要はありませんが、ある程度は整理ができているとよいのではないでしょうか。
私は、最終的に小6夏休み前には、全ての習い事を整理しておくようにお勧めしています。小6の夏休みは、いままで学習した全ての内容を復習していく非常に重要な時期になります。少しでも時間に余裕があったほうがいいというのももちろんですが、ここから入試までの半年間は目標校合格のために本気で取り組んでいくという気持ちを作るためにも、他のことは考えずに勉強に注力をしてもらいたいと考えます。
お子様の持っている力を100%引き出して、受験に向かっていただくためには、やはりある程度の時期には習い事は整理をする必要があると考えますが、上記しましたように、お子様の気持ちや学習状況、気持ちの切り替えの早さや体力など、それぞれに考えることはたくさんあると思いますので、まずはご家庭でお話し合いいただき、そして塾の担当の先生にご相談されるのがよいと思います。
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