「朝は自分で起きられますか?」
2013.09.20
私が担当している小3クラスにおいて、保護者の皆様に「週間学習計画」を作成していただきました。そちらをもとに現在個別面談を実施しています。昨日もお二人の方と面談をさせていただいたのですが、どちらのご家庭でも朝起きてから学校に行くまでの時間で塾の宿題をやっているとのことでした。お配りをした「学習計画表」が午後からの予定のみを書くものでしたので、「朝、勉強するのはどうなんですか?」というご質問をいただいたのですが、個人的には良いことだと思います。
人間の脳は、朝目覚めてから3時間程度で活発に働けるようになると聞いたことがあります。ですから、小6生には受験直前期に朝型の生活にするようにと話すこともあります。小3小4の段階から、宿題をやりながら朝学習の習慣を身に付けることで、小5以降の本格的な受験学習を効率的に行うことができるようになります。また、小5以降になると、宿題をどのような計画のもとに行っていくかがより重要になってきます。
国語の文章読解や算数の応用問題など高いレベルの思考力を要するものは、夜にじっくり腰を落ち着けてやることが必要ですが、漢字学習や計算など短時間のトレーニング的なものは、朝などの「すきま」の時間を活用して終わらせてしまうことができれば、学習密度を向上させることにつながるわけです。
もちろん、お子様のタイプによって、効果的な学習時間帯は異なります。「朝が弱い」タイプであれば、無理やり朝の学習を取り入れる必要はありません。ただ、「朝、決められた時間に自分で起きる」ということは、単に学習面における効果だけではなく、精神的成長過程のひとつの指針となる場合があります。
朝、ひとりで起きられないのは「甘え」がその根底にあるはずです。ギリギリまで寝ていても誰かが起こしに来てくれるということがわかっているから、自分では起きてこないのです。このケースの場合、私は「絶対に起こしにいかない」ことを強くお勧めしています。荒療治かもしれませんが、お子様が「甘え」から脱却し、自立していくためには必要なのではないでしょうか。
次に学習について考えてみます。お子様の学習姿勢の中にも、この「甘え」がいろいろな場面で見えることがあるのではないでしょうか。言われるまで勉強を始めない、宿題は見ていないとやらない、問題がスムーズにできないとキレる...etc。
これらの根底にある「甘え」から抜け出すことで、学力面でも大きく成長し、次のステップへと進むことができるはずです。ひとつのヒントとして、お考え下さい。
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