「学校選びについて～いい噂、悪い噂～」

2013.09.25

先日の記事にも書かせていただいたのですが、秋は学校選びのシーズンです。いろいろな学校で「学校説明会」が実施されます。早稲田アカデミーでも「秋フェス」と題して、様々な学校の先生方をお呼びした講演会を実施します。また、体育祭や文化祭なども多くの学校で行われます。

学校選びを進めていくと、その学校についていろいろな「噂」を耳にすることがあります。その中にはよい噂もあれば悪い噂もあるでしょう。今回は、そんな情報の取捨選択について書かせていただきます。

インターネットの匿名掲示板などでは、誰がどのような意図で発したのかがわからない情報が数多くあります。例えば、ある学校に通っている生徒の保護者として書き込まれている情報も、本当にそうなのかが疑わしいものもあったりするわけです。ですから、まずは、その情報が信頼のおけるものなのかどうかを見極めることが大切なのです。

一方で、どんな学校でも多くの（数百人の）生徒が通学していれば、その指導や環境に、納得していない生徒もいるはずです。また、友人関係などがうまくいっていない生徒もいるでしょうし、先生との関係がよくないこともあるでしょう。中には、その学校を退学し、他の学校への転学をする生徒もいるわけです。そして、そういう生徒が情報を発していることもあるかもしれません。その場合、その情報はウソではありませんが、一面的な見方になっている可能性があります。しかし、実はそういったネガティブな情報ほどクローズアップされることがあります。

逆に、学校側から発信されている情報には、間違いはありません。しかし、ホームページや学校説明会で発信される情報は、学校のよい面が中心となっているはずです。

学校で行われているひとつの事柄に対しては、いろいろな見方ができます。ある学校の説明会で、毎朝の確認テストで不合格になった生徒に対して、放課後に追試と補習が行われるという説明がありました。その場面の映像が流れたのですが、たくさんの生徒が補習を受けていました。そこである保護者の方が「不合格になる生徒の数と割合」について質問をされました。クラスによっては半数以上が不合格になるという説明を受けて、『多いですね』とおっしゃいました。学校側は「不合格の生徒をきちんとフォローするという面倒見のよさ」をアピールしたかったのだと思いますが、「しっかりとした家庭学習をさせきれていない」というようにその保護者の方には見えてしまったわけです。

学校選択は、お子様の一生に影響する非常に大切なことですので、あいまいな情報に惑わされず、しっかりとお選びいただきたいと思います。

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