「シールの価値 ~クローバーセミナーより~」
2013.10.04
今日の午前中に、今年度第3回目となる「クローバーセミナー」を実施させていただきました。少し肌寒く感じる朝だったのですが、埼玉や千葉、神奈川など都外からも多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。少しでも多くのものをお持ち帰りいただければと、少々詰め込みすぎた感もあるのですが、いろいろとお話しさせていただきました。
今回は「秋から始める学校選び」と題したセミナーだったのですが、市販の受験雑誌などの特集で組まれているような「学校説明会ではこういうところを見ましょう」というような内容ではなく、受験校を選ぶ際の前提条件として、「大学で学ぶとはどういうことか」「大学卒業後の進路はどう考えるか」というところからスタートさせていただきました。
次に「大学進学実績のウラ」「合格者数と進学者数」などについて、また「中学高校で行われている国際化教育の現状」「学校説明会や情報のとらえ方」など、様々な切り口で学校選びのヒントをお話させていただきました。
後半では、小3~小4の学習留意点などについて、きっと保護者の皆様が悩んでいらっしゃるだろうと思われる点、またご不安を感じていらっしゃるだろう点についていくつか例を交えながら触れさせていただきました。その中で、今回の記事題名の「シールの価値」という話をさせていただいたのですが、アンケートにも「あの話がとてもよかった」というご意見を複数いただきましたので、お越しになれなかった方のためにも少し書かせていただきます。
早稲田アカデミーでは、小1から小4までの授業の中でカードやシールを配布しています。授業中にがんばったり、テストでよい点数が取れたり、宿題がきちんと終わっていたりするともらえるものです。集めればいろいろな景品(たしか一番よい景品は自転車だったと思います...)がもらえる仕組みになっています。ただ、お子様方はこの景品が欲しくてシールを集めているわけではないと思うのです。
確かにお子様たちはシールをとても欲しがります。だからといって、なんでもいいから欲しいわけではないのです。セミナーではオリンピックの金メダルの例を出させていただきました。誰かがとった金メダルが売りに出されていたからといって、それを欲しいと思う人はほとんどいないのではないでしょうか(もちろんその選手のファンなどであれば別ですが...)。金メダルは、自分の行動に対する評価としてもらうものだからこそ、価値があるのです。お子様にとってのシールの価値は、金メダルと同じものなのです。言い換えると、自分が授業や宿題でがんばった評価としてもらえるものだからこそ「欲しい」ものなのです。昨日の小3授業の中でチェックした「家庭連絡帳」に「先生がつけてくれるABC評価をとても気にしています。Aに丸がついているととても喜んでいます」とある保護者の方が書かれていました。
さて、セミナー終了後、皆様にアンケートをご記入いただきました。「ご質問をお書きいただければブログでお返事させていただきます」と申し上げたところ、たくさんのご質問をいただきました。下記にいくつか載せさせていただきます。これらのご質問には、これからお答えしてまいりますので、楽しみにお待ちください。
*「宿題が終わったらゲーム」or「ゲームしてから宿題」のどちらがよいですか。(小4・男子)
*友達から「塾に行っているの?」と聞かれるようです。上手なごまかし方や、本当のことを話してしまった方がよいのかお聞きしたいです。(小4・男子)
*「テストのときに見直しを必ずやる」と言ってテストに臨みますが、結果はミス多発。どうすれば見直しができるようになりますか。(小4・男子)
*体内時計がとてもゆっくりしている我が子。いつもテストは時間切れ。どうしたらスピードアップできますか。(小3・女子)
*問題を間違えるのをとても嫌がり、×がつくともう嫌になってしまうときがあります。どのように声かけをすればよいですか。(小3・女子)
*息子はまだサンタを信じています(私は小1のときにはいないと知っていたのに...)。ちょっと大丈夫かしらと心配になっています。いつ教えたらよいでしょうか。(小4・男子)
そのほかにもたくさんいただきました。ありがとうございました。
「字を丁寧に書く」「読書嫌いな子に読書をさせる」「習い事との両立」などについても、ご質問をいただいたのですが、以前の記事にもありますので、よろしければお読みいただければと思います。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」