「ゲームと宿題はどちらが先?」
2013.10.11
「宿題が終わったらゲーム」or「ゲームをしてから宿題」のどちらがよいですか?
(小4・男子)
先週のクローバーセミナーのアンケートに書かれていた質問です。今回はこのご質問にお答えしながら、お子様の家庭学習について考えていきます。
結論から申し上げれば、「宿題が終わったらゲーム」がよいでしょう。どちらの方が学習(宿題)に集中ができるかがポイントとなります。
「ゲームをしてから宿題」という方が、やりたいことをやったという満足感から勉強に集中できそうですが、小学生の段階ではうまく気持ちを切り替えられないことが多いと思います。特に小3~小4くらいの学年では、「お腹が減ってしまったのでご飯を食べてから」というのであれば、まだ分かります。なぜなら食欲は少し食べることで満たされるからです。
しかしゲームの場合はある程度やったらそれで満足、とはなかなかいかないものです。まだやり続けたいという気持ちがお子様の中に残ってしまうはずです。『もういい加減にして宿題をやりなさい!』『あともうちょっと...』というような会話が聞こえてきそうな気がします。しぶしぶ宿題をやり始めたとしても、お子様の頭の中にはゲームのことがまだ残っていて勉強に集中しきれない、そんな状態になることは容易に想像できます。
「宿題が終わったらゲーム」の場合は、ゲームをするためにお子様はがんばって宿題を終わらせようとするはずです。一方、ゲームをやりたいがために、学習が「適当に」「雑に」なってしまうのでは、とお母様は心配されるかもしれませんが、そこは中身をチェックすることで解決できるはずです。字が雑になっていたり、計算が適当になってしまっていたりする場合は、やり直しをさせればよいわけです。それを継続していくことで、お子様は徐々に要求されているレベルまで一度でやろうとするようになるはずです。もし、お母様の言うことを聞かないようであれば、塾の先生にご相談ください。「宿題はもっと丁寧にやってきなさい」と担当講師からお伝えすることも効果的だからです。
小学校3~4年生の段階で身に着けさせたいのは、長時間学習することではありません。集中しないでダラダラと行う学習は、一番避けなければならない家庭学習スタイルです。時間単位の学習密度を上げること、つまり短時間で集中して学習をすることが大切なのです。そのためにも、「宿題が終わったら...」という形でご指導いただくことをお勧めします。
以前にも書かせていただきましたが、家庭学習計画は、時間ではなく中身で決めることが重要です。そして予定していた内容が終わり、お母様からのOKが出たらその日の学習は終了、というスタイルがお子様のやる気と集中力を高めていくのです。
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