「記述問題の解き方①」
2013.10.18
今回は国語についてです。
小3~小4生だけではなく、小6受験生にとっても参考になるように書かせていただきましたので、高学年のお子様がいらしたらご一緒にお読みいただければと思います。
最近の中学入試では「記述」と呼ばれる問題が増えてきています。一口に「記述」と言っても様々な内容やパターンがあります。書かせる長さや字数制限の有無などの違いもありますし、問われている内容によっても多くのパターンに分類することができます。ただ、その根底にある「考え方の流れ」は、ほとんど同じなのです。記述を苦手としている生徒は、その「考えていく流れ」をしっかりと理解せずに、なんとか解答欄を埋めようとするので難しく感じてしまうケースがあるようです。
算数の場合は、「考えていく流れ」がある程度はっきりしています。問題を読んで、図に整理し、それをもとに式を立て、計算して答えを出す...というのが大きな流れでしょう。そしてその過程をノートに記すことで、目に見える形となるため、理解がしやすくなります。一方、国語の記述問題の流れはなかなか目に見える形で残すことは難しいので、生徒によっては、国語の記述の問題が難しい・わかりにくいとなってしまうのです。
さて、私が小6受験生に指導している記述解法の流れ、「解法段階」は以下の5段階です。簡単にご説明しておきます。
①設問内容の把握
②解答イメージの構築
③解答に使用する語句の選別
④設問に答える形の文章にまとめる
⑤読み直す・見直す
これらの段階を踏んで答えを作成していく練習を積み重ねていくことで、実は記述だけではなく、そのほかの設問(選択肢・抜き書き...)に答える力も上がっていくようになります。
次回の記事で各段階の詳しい考え方を書かせていただきます。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」