「テストの意味 ~全国統一小学生テストへ向けて~」
2013.10.30
「全国統一小学生テスト」がいよいよ次の日曜日に実施されます。このブログをご覧いただいている方は、すでにお申込みを済まされていることと思います。このテストは2007年の11月に第1回目が行われ、今回で13回目となります。さらに、今年からこれまで「全国統一小学生テスト」を受験したことがある中学生が、全国のライバルと競うことができる「全国統一中学生テスト」も行われることになりました。
これらのテストを主催している四谷大塚の発表によると、「全国統一小学生テスト」だけでも全国で既に14万人以上の申込があるそうです。小学生・中学生ともに、11月はじめは、「学力の全国大会」というイメージができあがりつつあるように思います。
さて、中学以降に受けるテストの目的は、「現状の学力を測り、試す」ことに集約されますが、小学生のためのテストにはいろいろな目的があります。
小学校6年生になると志望校判定のための模試が実施されます。四谷大塚が主催するテストであれば「合不合判定テスト」「志望校判定テスト」というものがありますし、その他、早稲田アカデミーでお申込みできるものでは「統一合判(首都圏模試センター)」といったものもあります。これらのテストは、中学以降に受けるテストと同じように「現状の学力を測り、試す」ということが主目的になり、結果を分析することで、その後の学習指針を考えるという形で活用していくものです。
一方、テストを受けることそのものが「学習内容の定着」につながり、直接的に学力向上と成績向上につながるテストがあります。四谷大塚の「週テスト(YT教室)」のような、毎週の単元テストがこれにあたります。テストを受験することで学力が伸びるメカニズムに関しては、以前の記事でも触れさせていただいたことがありますので、ここでは割愛させていただきますが、より難度の高い問題を自分で解けるようになるためには、毎週テストを受験することが大切なのです。早稲田アカデミーの志望校別クラス(NNクラス)で実施している「確認テスト」も、この目的を持ったテストになります。
また、塾の授業で実施される「漢字テスト」や「計算テスト」にはまた別の意味があります。たとえば、家庭学習をしっかりやらせるという目的や、授業に向かうモチベーションを高め、集中させるといった目的などです。
さて、今回の「全国統一小学生テスト」は、お子様に「学習へ向かうきっかけ」を与えるという大きな意味があります。出題範囲は多岐に渡りますし、受験される方の学習状況や背景もさまざまです。非常に大きな範囲で考えれば「今の実力を測る」ということも言えるのですが、それよりもこのテストを受験することを「きっかけ」として学習に対する前向きな気持ちを作るものとお考えいただければと思います。四谷大塚の予習シリーズカリキュラムで学習されている方も、テスト内容はカリキュラムと直接の関係はありませんし、また小学校での学習内容とも異なっています。
テスト当日までは、テストを楽しみに待つような気持ちが持てるようにご家庭でもお子様に接していただければと思います(2011年の10月の記事もご参照ください)。
- 2017.07.07 『この夏を成功させる5つの方法 ~第2回クローバーセミナーより~』
- 2017.07.05 『夏をなめるな。』
- 2017.06.30 「国語の学習に関して③ ~記述力・表現力~」
- 2017.06.28 「国語の学習に関して② ~読解力とは~」