四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「人の気持ちを考える」

2013.12.18

小学校3年生の国語の授業の約7割は、物語文の学習です。子どもたちにとって物語文は、説明的文章よりもなじみがあるため、国語学習の導入に適しているというのが主な理由だと考えられます。また、早い時期に「人の気持ち」を考えることで、精神的な成長が促されるという効果もあります。


先週の授業では、いつも一緒に走っていた犬が事故で死んでしまい、それが原因で走ることをやめてしまった少年の物語を扱いました。物語の進行とともに変化していく少年の気持ちを理解するのは、大人であればできるのですが、小学校3年生の生徒にとってはとても難しいことです。だから授業では、文章を解説しながら疑似的に体験させるなど、さまざまな工夫をして理解してもらえるように指導しました。


中学入試の国語の出題文といえば、舞台は現代で、受験生と同じような年代の主人公が出てくる物語が主流でした。しかし、最近は少し変わってきて、時代や年代の違う主人公の文章も多く取り入れられるようになってきました。時代が明治や大正であったり、舞台が海外や地方であったり、という物語です。


生活や文化が異なる人物の考え方や気持ちの理解を試すためだと思われますが、より広い視野を持っているかも同時に見たいのではないでしょうか。


中学年(小3~小4)の間にその素地を作っておくことができれば、高学年になってからの学習はスムーズになります。そして、「他人の気持ちを理解する」ということは、単に中学入試の国語学習にとどまらず、人間関係そのものに影響がでてくるため、中学・高校・大学に進学後も、そして社会に出てからも必要なことです。


年末年始に帰省をして、ご親戚にお会いになる機会もあると思います。様々な方と触れ合うことは、上記したような点に関しても効果があります。お子様が冬休みにいろいろな経験ができるように、ご家庭でもお考えください。

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