「将来のゆめ」
2013.12.20
昨日の小学校3年生の授業で「将来のゆめ」について聞いてみました。
授業のテキスト自体が「将来のゆめ」についてスピーチするための原稿を作るという内容だったこともあるのですが...。もちろん、文章構成を考えて読み手に伝わるようにまとめる、という表現力を高めることを目的とした授業だったのですが、それぞれのお子様からとても興味深い話が聞けました。
私のクラスで出てきた職業は「学校の先生」「小児科の医師」「パイロット」「サッカー選手」「水族館の飼育員」などなど。お父様と同じ職業を挙げた男の子も何名かいました。なぜその職業になりたいのかを、「その職業を知ったきっかけ」と「その職業のよいところ・やりがい」といった視点から考えさせ、さらに「その職業につくためにいま何をがんばるのか」というところまで発展させ、それを文章にまとめさせるという形で進めました。授業(テキスト)の中では、「はじめ・なか・まとめ」と表現しているのですが、よく言われる「起承転結」でいうところの「起承結」の三段落構成でまとめる構成法の導入です。
「サッカー選手になりたい」という生徒は、まとめの部分で「サッカーの練習もがんばるけれど、頭のよさも必要だとお父さんから聞いたので、勉強もがんばりたい」というように書いてくれていました。「パイロットが『将来のゆめ』です」と話してくれた生徒は、「いろいろな人と話をするために、英語の勉強をしっかりやりたい」とまとめていました。
小学校3~4年生の段階では、自分の適性やこれからの社会に必要とされる職業は何か、などというところまで考えて「ゆめ」を抱くことはもちろんできないでしょう。先日のクローバーセミナーでもお話したのですが、子供の頃に思い描いていた職業に実際につく人は非常に少ないはずです。ただ、「将来のゆめ」を持ってそこに向けて努力をすることは大切なことだと思います。大きな「ゆめ」を抱き、それを実現させるために具体的な目標を定め、いまできることをやり続ける...それがお子様の成長につながるのです。そして、そういう毎日を過ごすことができるお子様は幸せだとも思います。
あと二週間弱で新年を迎えます。お正月には「新年の抱負」といった言葉がよく聞かれますが、将来のことについてお子様と話し合っていただくのもよいと思います。どんな職業につきたいのか、そのための目標として中学受験を設定し、そこへ向けて新しい年にどんな風にがんばっていくのか...。新しい年の始まりにそんな時間を作っていただければと思います。
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