四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

「雪」

2014.02.14

今年の関東地方は「雪」の当たり年なのでしょうか。先週末の大雪に続き、本日も今この記事を書いている窓の外は細かい雪が降り続いています。


小3・小4生のお子様方は、きっと喜んでいるのではないでしょうか。もちろん寒さが苦手で家の中にこもっているお子様もいらっしゃるかもしれませんが、多くのお子様は外で雪と戯れて遊んでいるような気がします。首都圏にお住いのお子様にとっては、雪は珍しく、非日常的な出来事なので、なんとなくワクワクするのだと思います。先日の大雪のときには、スキーに行ったときに使ったソリを自分で出してきたというお子様の話も聞きました。


水が凍るときの温度は0度です。今この瞬間の東京都内の気温は氷点下にはなっていません。ではなぜ、雪は解けずに降り続いているのでしょうか。


小学生がよく不思議に思う内容です。お子様に聞いてみるのもよいかもしれません。お子様は何とお答えになるでしょうか。実は専門的に解説をすると、この問題には二つの段階が必要となります。


まず一つ目は、「雪はどこでできるのか」という点です。雪の粒は上空の雲の中でできます。そして、上空の気温は地上付近と比較をすると非常に低いということに思い至れば、小4段階としては合格点でしょう。地上の気温が3℃くらいの場合、地上1500mでは-3℃~-6℃位だそうです。恐らくすぐには自分で考えつくことはないでしょうから、「雪ができるのはどこかな?」「そこの温度はどうかな?」というように、考える道筋をつけてあげることも必要でしょう。


二つ目は「上空でできた雪はなぜ解けないで降ってくるのか」という点です。上空で凍ったとしても、地上付近が0℃よりも高ければ、そこで解けてしまうと普通ならば考えるはずです。しかし解けずに降ってきて、さらに積もっていくのはなぜなのでしょうか。大人でも「あれ?確かにそうだな...」と首をひねってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの点には湿度が影響しているのです。湿度が低いと、雪が解けることによってできた水が蒸発しやすくなります。この水が蒸発するときに、周りから熱を奪ってしまうことで雪の温度が上がらず、雪が解けにくくなるそうです。


二つ目については、もちろん小4時点では学習をしていませんし、お子様一人ではなかなか考えつかないレベルのものだと思います。お子様に分かりやすい例を使って説明とするとしたら、注射をするときにアルコール綿で腕を拭かれたときにヒヤっと感じるのと同じ原理だと教えてあげることができます。身近な事象がさまざまなところでつながっていることがわかると、理科に関しての興味も湧いてくるのではないでしょうか。


今回の二日間の「雪」については、ご通塾いただくお子様の安全面を考慮し、早稲田アカデミーの授業やイベントは原則として中止とさせていただきました。


今日の雪に関しては、明日には雨に変わり、気温も上がってくるという予報が出されているようです。明日(2/15)の授業・イベント・講座などは予定通り実施させていただきますが、足元が悪いところも残ると思いますので、お気をつけてお越しください。小学校4年生の方は、初めての「YT教室」となります。普段お通いの校舎以外が会場となる場合もありますので、ご確認いただき、時間に余裕を持ってお越しいただければと思います。

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