四つ葉cafe 福田貴一 中学受験をお考えの小学生3・4年生のお子様をお持ちの保護者の方のためのブログ

『消費税8%』

2014.03.05

少し時事関係のお話を。巷では「消費税8%」が話題になっているようです。「駆け込み需要」、「増税前セール」、という言葉を聞くことも多くなっています。1円単位の支払いが増えることで、1円玉と5円玉の流通量も増える見込みだとか。お財布に入りきらなくなるかもしれないので、小銭入れが売れているなんていうニュースも見ました。早稲田アカデミーの授業料は以前から「税込」で表示させていただいております。新年度については、すでに「納入金のご案内」でお伝えしておりますように、消費税分8%を考慮して金額設定をさせていただきました。結果として2月・3月と4月以降の金額が変わっておりますので、口座振替時などはご留意ください。


さて、消費税に関する算数の問題をひとつ。

『消費税が5%のときに税込で1000円だった品物は、消費税が8%になるといくらになるでしょう。』


税率が8%から5%に上がり、3%分増税になるのだから、1000円であればその3%分が値上がりをして1030円...という計算は間違っていることはおわかりいただけると思います。1000円の中には5%分の税金がすでに含まれているので、いったん1.05で割り戻してから、1.08をかけなければならないのです。


1000÷1.05×1.08=1028.57...


算数の割合の基本的な考え方です。小3・小4生の皆さんは、まだこの時点では「割合」について学習していませんが、「○割引」とか「○%」とかという考え方には早いうちに慣れておくとよいかもしれません。


以前、私が担当していた小学校4年生の男子生徒から聞いた話を思い出しました。野球が大好きだった彼は、イチロー選手がどれほどすごいかを年間の打率とヒット数で話をしてくれました。プロ野球で行われる年間135試合にすべて出場して4回打席に立つとすると、普通の打者は2割5分くらいの打率だから、「135×4×0.25=135」という計算で135本のヒットを打てる。良い打者になると3割程度打つので、同じ計算をすると162本になる。しかし、イチローは3割5分だから、189本も打っている計算になる。さらにイチローは一番バッターだから、年間の打席はもっと多くて...。そんな話でした。算数は決して得意だった生徒ではなかったのですが、好きなイチロー選手の話だとこんな風に話をするんだ、と驚いたのを覚えています。


「割合」の概念は、小学生にとってはなかなか理解しづらいところもあり、習得・定着には時間がかかる生徒も多いのですが、こんな風に「身近なこと、興味のあること」と絡めていくと、苦労せずに理解することもできるはずです。

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